近年、様々な「若者の◯◯離れ」が話題となっていますが、若年層の実態はどうなんでしょうか?
今回はその中で「若者のファッション離れ」について10代、20代の若年層女性への意識調査を実施しました!
若い女性が「ファッション」をどのようにとらえ、どのように考えているか、意識調査の結果をご覧ください!
若年層のファッション情報はSNSから!
はじめに、10代20代の女性に「ファッションに関する情報は何から手に入れていますか?」と聞きました。
10代20代ともに約6割の女性が「ネット・SNS」と回答。次いで、10代女性の41.5%、20代女性の36.2%が「テレビ」から、10代女性の35.9%、20代女性の35.2%が「雑誌」からファッション情報を収集していることがわかりました。やはり、いまどきの若者は「ネット・SNS」を多用する人が多い結果となりました。一方、ファッション誌の休刊や廃刊が相次ぐ中、「雑誌」を活用してファッションの流行や情報を集めている若年層女性が約4割弱いるということも判明しました。
さらに、「ネット・SNS」と回答した人を対象に「どこから情報を手に入れてますか?」と詳細を聞いたところ
10代の23.4%、20代の32.0%が〈Instagram〉を利用し
10代の36.6%、20代の23.8%が〈Twitter〉を利用しているという結果になりました。
10代20代女性のおよそ6割が〈Instagram〉〈Twitter〉を利用する中で、10代は〈Twitter〉、20代は〈Instagram〉を最も多用していることがわかりました。
服はどこで買う?買う時に重視する点は?
情報を収集するのは「ネット・SNS」が多数派でしたが、洋服を買う時も「ネット・SNS」を利用するかについて調査しました。
10代20代ともに「店頭で買う」と回答した女性が約7割を占め、10代女性の71.1%、20代女性の69.1%と一番多い結果となりました。一方、「インターネットで買う」と答えた人は、10代女性で36.5%、20代で40.7%となりました。ネット・SNSで情報収集する人が多い一方、実際の購入に至る人が4割程度にとどまるという結果となり、若年層のEコマース利用は引き続き拡大する余地があることが伺えます。
次いで、洋服を買う際に最重視する点について聞きました。
10代、20代ともに、1位「値段」、2位「デザイン」、3位「質」となりました。
若年層はやはり値段を重要視しているようです。
洋服にかける金額は月に1万円以下!
続いて、10代20代女性に「洋服や服飾品の月間購入額」について質問したところ
10代女性の43.2%、20代女性の32.2%が「3000円未満」と回答しました。
全体で見ると10代の88.0%、20代の85.4%の女性が、ひと月に使う平均の購入金額は「1万円以下」となりました。
最近では、低価格帯のファストファッション店が増えたことや
フリマアプリが登場したことなどにより、洋服や服飾品を安く購入できるようになったことも、この結果の背景にあると言えるかもしれません。
そして「若者のファッション離れ」は、ファッションに対する興味の低下が原因にあるのかをはかるため、「もし自由に使えるお金があったら服を買いますか?」と尋ねました。
10代女性の68.8%、20代女性の71.3%が「購入したいと思う」と答えました。
これらの結果から、ファッションに対する興味・関心はあっても、洋服にかける金額を抑えていることが「若者のファッション離れ」の要因の1つといえるのではないでしょうか。
10代、20代女子の好きな洋服のブランドとは!
最後に「好きなブランドはありますか?」という質問に対し「ある」と答えた女性を対象に、好きなブランドを調査しました。
その結果10代女性と20代女性とでは面白い差が出たのでこちらで紹介いたします。
まず10代女性の内「ある」と答えた128人に好きなブランド名を聞くと、61ブランドの名前が挙がりました。上位のブランドは
第1位 14票〈INGNI〉
第2位 9票〈WEGO〉
第3位 8票〈earth music&ecology〉
となりました。他にも〈SPINNS〉〈E hyphen world gallery〉〈CECIL McBEE〉と言った10代女性から高い支持を集めるブランドや、〈ユニクロ〉〈しまむら〉〈H&M〉などの有名ファストファッションブランドの名前が挙がりました。
デザインが可愛く、価格帯は比較的抑えめなブランドに人気があるようです。
そして、20代女性の内「ある」と答えた141人に好きなブランド名を聞いたところ97ブランドの名前が挙がりました。
第1位 8票〈E hyphen world gallery〉
第2位 6票〈Snidel〉〈SM2〉
第3位 3票〈MAJESTIC LEGON〉
という結果となり、10代女性と比べると、20代の女性からは多種多様なブランド名が挙がりました。
〈CHANEL〉〈Dior〉〈LOUIS VUITTON〉などのハイブランドから
〈BEAMS〉〈UNITED ARROWS〉といったセレクトショップ系、〈ZARA〉〈GU〉といったファストファッションブランドまで幅広い回答を得られました。
女性は20代になると、自分の好きなブランドを持つようになり、好みも様々であることがわかりました。
後記
以上、若年層のファッションに関する意識調査についてご紹介しました。
今回の調査を通して、「若年層がファッションから離れている」という印象は受けませんでした。ネットやSNSを駆使して情報を集め、自分のお小遣いやバイト代、収入の中で好きな服を買っている情報世代ならではの買い物術が見られました。
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