若年層リサーチ結果を発信する「TesTee Lab」の運営元であるテスティーがお客様とお取り組みした事例をご紹介します。

株式会社シネブリッジ様
映画業界専門の広告会社。シネアドやロビーイベント等のインシアタープロモーションを主軸に、日本初のMX4Dシネアドやシアターネーミングライツなど豊富な実績を誇る。映画館の販促、配給宣伝、企業タイアップまで幅広く手掛ける。
社会情勢の変動や視聴環境の多様化の影響を大きく受ける映画業界の中でも、会社名の通り「映画・企業・観客をつなぐ橋」であり続けるシネブリッジ。
今回は株式会社シネブリッジ ソリューション本部の営業部長 齋藤様とマーケティング部の中村様にテスティーの定量定点調査を活用した取り組みについてお話しを伺いました。

⚫︎定期的なリリースによるブランディング、PR活動強化
⚫︎映画のヒットを左右する若年層のトレンドを事前に把握しデータを基軸とした、シネアドセールスの拡大を図る

⚫︎PRや提案の裏付けとなる最新データの不足
⚫︎既存の市場調査データでは18歳以下の動向が把握し難く、Z世代にヒットする兆候を十分に把握できていない可能性がある
⚫︎若年層のトレンドや消費実態に対する解像度の不足
⚫︎ヒット作に共通する「若年層の支持獲得要因」の可視化
⚫︎経験則に頼らない、高精度なヒット予測モデルの構築

⚫︎若年層のトレンドをPRとして発信し、高いimpや多くの転載を獲得できた
⚫︎ヒット予測やセールス活動へ活かすための根拠作りとして動き始められた
目次
組織の役割|ニッチなシネアドを浸透・切り開く。今後のキーは「若年層への理解力」
🎤チームの役割・ミッションを教えて下さい
中村様:
マーケティング部で、SNS発信やGoogle広告などの施策を通じてシネアドや会社の認知度向上を促す役割を担っています。
日々の映画に関する情報収集やnoteの発信、メルマガの配信などを行なうことで新規のリード獲得を行なっています。
シネアド自体がニッチな広告なので、”一人でも多くの方にシネアドを認知してもらいたい”という意識で「シネアドを活用するハードルは実は高くない」「映画館は実は広告効果が高い」ということを伝えていきたいと思っています。
齋藤様:
営業が2チームある中で1部の営業部長を担当しています。(※取材当時)
1部の担当領域としては、映画館側への提案を行なったり新規事業領域を扱っています。
1部2部共通業務である媒体の交渉を行いつつ、「新しく劇場がオープンしますよ」といった興行会社に向けた提案を行なったり、「年間を通じてこの時期にキャンペーンを行いましょう」といった提案を行なっています。
現状のマーケットの中でZ世代が映画を観る層として熱くなっているので、営業としてはそこを強化したいという思いがあります。
映画を観る若年層が熱いということをアピールしたり、業界の中でシネブリッジが若年層に詳しい会社としてリードしていきたいと思っています。

左:ソリューション本部営業部長 齋藤様 右:マーケティング部 中村様
相談の背景・経緯|「若年層に詳しい」を価値とするためのデータ集め
🎤今回、テスティーにご相談いただいた背景・経緯を教えて下さい
齋藤様:
全世代をターゲットとした営業も行なっていますが、マーケット全体で考えると若年層の映画館利用が一番伸びています。
なので、そこを充足させていきたいと考えています。
また、若年層自体が伸びているということもありますが、若年層の発信によって大人の映画鑑賞にも影響があると思っています。
中村様:
今現在も特定の映画に対して、若年層がSNSで「観ない」と発信することで全体の鑑賞意向が左右されているな、と思う瞬間があります。
齋藤様:
アニメ作品は概念的に「子ども向け」と認識されることが多いので、広告を出稿する価値を見出してもらえないことがあります。
ですが、今はアニメ作品は子どもだけが鑑賞するものではない。
大人を含めた幅広い世代が観るようになってきていますし、若年層からの評判が良ければ大人も興味を持って観るような消費行動が起きています。
クライアントとは映画作品にフォーカスしたコミュニケーションが多く、顧客のターゲットとその映画を観る層の相性の良さを語ることが多いため、その根拠を明確に提示することが求められます。
そのために根拠となり得るデータ(若年層が伸びてることを示すデータやより最新のデータ、想像がつきづらい若年層の深ぼったデータ)が必要な状況です。
ただ、今使ってるサービスだと18歳以上の年代の情報は拾えますが、中高生のような若年層の声は拾えない状態です。
なので、その若年層のデータを取りたかったというのが相談に至った背景となります。
中村様:
普段は映画のレビューサービスのデータを元に映画の来場予測を立てていますが、年代やファンの熱量の違いごとに区切って見ることができないので、細かい粒度で実情をキャッチアップすることが難しいです。
今あるデータだけでなく、「若い子たちはこういうことに興味あるから実はこれがヒットしそう」などの考察ができるような+αの情報が取れるといいなと思っています。
調査内容|若年層のトレンド把握とヒット予測を実行・精度UPを見越した3段階&定点アプローチ
調査目的
✔️ 若年層のトレンドや映画への行動実態を把握した上で、ヒットの要因を探る
✔️ 上記から算出されたヒット予測と検証を繰り返し行なうことで、ヒット予測・要因の精度を高める
調査設計
事前にヒットが予期しやすい映画/しづらい映画どちらも予測できる状態にするために、3段階に分けて定量調査を実施(今回は定量調査②まで)
3ヶ月に1度のスパンで調査を行うことで各クールごとのトレンド把握や予測の精度向上に繋げる

1.定量調査①|1クール公開前段階でのトレンド把握+認知・鑑賞意向が高い作品の傾向把握
現時点でのアニメやYouTuber等の若年層トレンド、直近公開予定の映画作品の認知度・鑑賞意向の取得を行うことで、以下を明確にする
- 若年層のトレンド実態
- 直近公開予定の映画作品で認知、鑑賞意向の高いタイトルの把握
- 作品認知、鑑賞意向が高まる映画作品の特徴の仮説立て
2.定量調査②|2クール公開前段階でのトレンド把握+鑑賞後の行動観測&ヒットに繋がる要素の仮説出し
定量調査①と同様のトレンド把握と公開後の映画作品の評価やその後の行動を聴取することで、予期せぬヒットの要因を探るため以下を明確にする
- 定量調査①での確認事項
+ - 実際に映画館で鑑賞される映画作品の特徴の発見
- 鑑賞後にとった行動の把握
3.定量調査③|3クール公開前段階でのトレンド把握+鑑賞後の行動観測&ヒットに繋がる要素の仮説出し+仮説検証
アウトプット
✔️継続的な調査配信を行い、若年層のトレンドコンテンツを可視化する
✔️若年層が観に行きたいと思う映画・ヒットしそうな映画がどのようなものかの仮説立て

調査を実施した結果|根拠を持ったセールス・マーケ活動に活かす
🎤調査を実施してみた所感はいかがですか?
中村様:
セールス文脈に活かすところまでは至っていませんが、マーケ文脈でPRに活かすという点では良いスタートが切れたと思っています。
調査を元にリリースした初回のプレスリリースは3,000pvと平均よりかなり高い数値が出て反響がありました。
Z世代について世間もかなり興味を持っているんだなと伺えました。
2回目のプレスリリースはpv数は落ちたものの、記事を転載してくださるサイトが増えました。
それがきっかけかは明確ではないですが、その前後で問い合わせが増加しました。
また、調査結果を営業資料内に盛り込み、販促資料として活用し始めています。
🎤3回目以降の調査ではどのようなことに活用できると良いですか?
中村様:
ヒット作品の予測やセールス活動にも活かしていけたらと思っています。
映画ライト層や若い層は「原作を知らないと前段階からその映画を見に行こうとは思わない」などの傾向がありそうなのですが、大ヒットに繋がる作品はそのようなライト層も取り込むことができています。
それができた要因としては、「今、これがヒットしている」という流行りやSNSの口コミで評判が良かった、などが大きいと思っています。その傾向などを追っていけるといいなと思っています。
コアな映画ファンが知っている情報だけではヒットの予測が立てづらいので、ライト層の意識・行動の傾向が読める調査を実施することで「予期せぬヒット作」も拾っていけるようにしたいです。
齋藤様:
ヒット予測の精度が上がるということは、その根拠も集まっている状態なので、その根拠を元にセールス活動を行うことで受注に繋げられると思っています。
中村様:
「このデータでヒットすると出ているから、広告を出さないともったいないですよ!」と言えるところまでいけたら嬉しいです。
また、映画公開後の興行収入などのログデータと照らし合わせて、ヒット予測が当たっていることを証明できると、より確からしい予測である根拠ができて使い勝手の良いものになると思います。
“若年層が見たいと思った映画ランキング”と”実際の鑑賞映画”をセットにしたものを年間を通してリリースしていけると良いな、という思いもあります。
toBに対しては信用できる予測を立てる企業であることをブランディングし、toCには「この映画流行りそうだから観に行きたい」と思わせられる、トレンドを生み出せることが理想です。
齋藤様:
「定点で調査をしているからこそ見えてくる傾向」なども追いたいと思っています。
どんな時にどう変動しているか、をキャッチすることで精度を上げていきたいです。

今後の期待・展望|強みである「若年層」を価値拡張していく
🎤テスティーの強みと改善要望があれば教えて下さい
中村様:
テスティーの強みとしては、10代20代のデータに強いところだと思います。
直感的に回答できるUIでアンケートを配信していることが他のアンケートアプリとは違うところなので、ティーン層によく使われているのかなと思いました。
今後の要望としては、共同で取り組みを行なっているテスティーからも調査結果等の発信を行い、若い層の中で話題になってくれると嬉しいなと思います。
「今年ティーンに流行ったこと」などを発信してバズってくれると、弊社の認知にも繋がり、両社にとって極めて高い相乗効果(シナジー)が見込まれると考えます。
また、調査内容的にも若い層のトレンドをより深くまで追っていけるといいなと思っています。
映画の楽しみ方も「ただ鑑賞する」だけでなく「コスプレをして見に行くことでイベントとして楽しむ」のように変化していっているようで、そのあたりはキャッチしづらい情報なのでテスティーとの取り組みの中で知れると嬉しいです。
齋藤様:
テスティーにはさらに「若年層に強い」というブランディングを強化していただけると嬉しいです。
自分たちが活用する調査データの裏付け(エビデンス)としての説得力が、より一層強固なものになると期待しています。
🎤テスティーへの相談を検討している方に向けてメッセージがあれば教えて下さい
中村様:
10代のアンケートが1,200s回収できるところはなかなかないと思います。
調査データは母数が多いほど説得力やインパクトが増すため、その点を重視される方には特に有効な調査だと感じます。
🎤ありがとうございました!
あとがき
今回はシネブリッジ様との事例をご紹介しました。
本調査を利用したZ世代が選ぶ「観たい映画」ランキング(2025年夏)やZ世代が選ぶ「観たい映画」ランキング(2025年冬)も併せてご覧ください!
また、シネブリッジ様とは今後もコラボ記事をリリース予定ですので続報をお待ちください!
テスティーへのお問い合わせはこちらから。

