電子マネーに関する調査レポート【2019年版】

若年層リサーチ結果を発信する「TesTee Lab」にて、10代20代の男女3,396名(10代男性851名、10代女性845名、20代男性836名、20代女性864名)を対象に電子マネーに関する調査を実施しました。

2017年から2019年までの3年間における所持率の経年比較や、利用されている電子マネーの種類など電子マネーに関する調査結果を御覧ください!
最新の定点調査記事が公開されています。「電子マネーに関する調査レポート(2020年版)

調査データは無料でダウンロードが可能です。ご興味のある方は是非ダウンロードしてみてください!

10代、20代の支払い方法は?

2019年版10代20代支払い方法調査画像

10代20代の男女3,396名を対象に、直近1ヶ月以内に利用した支払い方法について調査しました。

10代20代ともに、「現金」が1位となりましたが女性に比べ、男性では現金利用者がやや低く、電子マネー利用者がやや高い傾向が判明しました。

また、20代では約5割が「クレジットカード」を支払いに利用していることが判明しました。

また、より詳細な調査データを無料でダウンロードすることができるので、是非そちらも併せてご覧ください!

電子マネー所持率経年比較

2019年版10代20代年代別:電子マネー所持率

10代20代における電子マネーの所持率・利用率を比較すると

続いて、電子マネーの所持率を調査しました。

10代では65.2%、20代では73.5%が電子マネーを所持していると回答、2018年、2017年の所持率に比べ、電子マネーの所持率は上がっている事がわかります。
2018年電子マネー調査:【若年層男女1,194名対象】電子マネーに関する調査
2017年電子マネー調査:若者が不安なのは紛失と使いすぎ!若年層電子マネー事情調査

また、実際に利用していると回答した人は10代で51.7%、20代で57.4%となり、若年層の半数以上は電子マネーを利用していることがわかりました。

電子マネーの利用場所は?

【電子マネーの利用場所】

<10代>
1位:コンビニ 75.1%
2位:交通機関 61.0%
3位:スーパー 26.7%
4位:飲食店  13.7%

<20代>

1位:コンビニ 77.0%
2位:交通機関 55.2%
3位:スーパー 40.0%
4位:飲食店  20.2%

電子マネーを利用している」と回答した人を対象に、電子マネーを利用した支払いを行う場所を調査しました。

その結果、10代、20代ともに、利用場所の順位は変わらないものの、20代では利用する場所が多くなっていることが伺えます。

10代に比べ、20代では自由に使えるお金が増えることや自立している人の割合が多いこともあり、消費行動が活発となり、利用場所が増えていると考えられることから、それに応じて電子マネーでの支払いも多くなっているのかもしれません。

電子マネー利用/所持比較

所持している電子マネーの種類

電子マネーを利用している/所持していると回答した人を対象に、「所持している」電子マネーを調査しました。

2019年版10代20代種類別:電子マネー所持率

その結果、年代を問わず「交通系」と回答した人が最も多く、10代で73.7%、20代で68.0%となりました。

また、10代では「nanaco」が24.9%、20代では「WAON」が34.0%で続きました。

利用種類では…?

2019年版10代20代種類別:電子マネー利用率

電子マネーを利用していると回答した人を対象に、利用している電子マネーの種類を調査しました。

例年通り「交通系IC」が1位となり、電子マネーを所持していると回答した人のうち、10代では77.3%、20代では67.1%が利用していることがわかりました。

10代、20代ともに2位が「nanaco」、3位が「WAON」と続きました。

電子マネー普及の今後の展望は?

2019年版10代20代電子マネーに対する意識

電子マネーが普及してほしいと思う人は7割超

対象者全員を対象に、今後電子マネーがさらに普及してほしいと思うかについて尋ねました。

「普及してほしいと思う」と回答した人が10代では78.5%、20代では75.2%となりました。

電子マネーのさらなる普及への期待が2017年、2018年よりも更に高くなっていることからも、若年層は電子マネーについて好意的であると言えるのではないでしょうか。

電子マネー利用に不安がある人はおよそ4割

同様に「電子マネー利用について不安があるか」について尋ねました。

10代では42.8%、20代では42.6%が「電子マネー利用について不安がある」と回答しました。

こちらは2017年、2018年よりも電子マネー利用について不安があると回答している人の割合が下がっていることがわかります。

電子マネーのさらなる普及への期待が上がっていることや、電子マネー利用への不安が減っていることからも若年層の電子マネー利用に対する抵抗感は減少していると言えそうです。

その一方で、電子マネー利用について不安があると回答している人も10代、20代ともに4割ほどいることもわかりました。

どのような不安か具体的に尋ねてみると、

現金と違って残高が分かりづらく、思わず使い過ぎてしまうこともあるから(15歳男性)

ハッキングや盗難、情報流出などによって電子マネーを使用されてしまうこと(26歳女性)

停電などもしもの時に使えなさそう(27歳男性)

お金を使っている感覚が薄く使いすぎてしまうといった意見や、情報流出や盗難時の他人の悪用、電力供給がなくなったもしもの際に使用できないことを懸念する意見などが挙がりました。

あとがき

以上、電子マネーに関する調査結果をご紹介しました。

下部の集計データダウンロードより、記事中データ以外にも「電子マネーアプリ利用率」、「電子マネー利用しない理由」など詳しい回答結果をご覧いただけます。

2019年版 電子マネー調査データダウンロード

 

調査データ詳細

■調査期間:2019年4月25日(木)

■調査項目
<全体情報>
直近1ヶ月以内に利用した支払い方法/電子マネー利用・所持率/電子マネー普及希望度/電子マネーへの不安
<電子マネー所持者情報>
電子マネー所持種類/電子マネー利用種類/直近電子マネー発行率/電子マネー発行契機/電子マネー利用場所/電子マネーアプリ利用率
<電子マネー非利用者情報>
電子マネー利用しない理由

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「TesTee(テスティー)調べ:https://www.testee.co」の表記をお願いします。