若年層リサーチ結果を発信する「TesTee Lab」では、今までは調査記事を中心に記事を公開してきましたが、その中でリサーチについてのご質問を数多く寄せられてきました。そのため「市場調査入門」では、そんな質問にお答えすべく、リサーチ自体へのご説明をしています。
今回は、市場調査実施を検討されている方や市場調査にご興味がある方に向けて、テスティーの過去に行った「ピノ」の市場調査を通して、市場調査アンケートの項目の作り方について解説していこうと思います!
調査項目例①「基本調査」
まずは、その商品のジャンル全般に関する基本的な項目を調査します。
「ピノ」を具体例に説明します。ピノは「アイス」に区分されるので、そもそものアイスの飲食頻度や購入場所、アイス全般の価格に対する意識などを調査します。すると、調査対象の属性を大きく分けることができ、コスト削減やより正確な調査結果が得られます。
例えば、もし「アイスを全く食べない」と回答した人によく利用するアイスの購入場所を聞いたところで、そもそもアイスを食べないので、正確なデータが得られなくなってしまいます。それを考慮すると、「アイスを全く食べない」と回答した人をその時点で除外すれば、コストも減らすことができる上に、より正確なデータが集まりやすくなります。
調査項目例②「認知度調査」
次に、自社商品・サービスの認知度について調査します。
ここでは、そもそも自社商品・サービスがどれくらいの人に知られているかを確認します。そこで、例えば「知っている」人が少ないのに「購入したことがある」人の割合が多かった場合、商品の需要やターゲットは合っているため、あとはより広報に力を入れていけばいい、という風に施策を練ることができます。
逆に「知っている」人は多いのに「購入したことがある」人の割合が少なかった場合、広報はうまくいっている一方で、そもそも需要に合っていないために狙うターゲットを変えるなどの戦略を立てることができます。
このように、認知度調査をアンケート項目に入れることで、次の一歩をどのような形で踏み出せばいいのかを明確にすることができます。
調査項目例③「競合商品調査」
さらに、競合商品・サービスも調査項目に入れておきましょう。
自社商品・サービスを改善するためには、類似した競合他社の商品・サービスに関する調査が欠かせません。例えば、競合他社に弱い部門があれば、自社ではそこに力を入れることで競合に勝ちやすくなります。逆に、競合他社に強い部門がある場合、新しく始めるサービスはそこを避けて展開していくなどの施策を打つことができます。
利益がでなければビジネスを回すことはできないため、どの業界においてもその市場を把握し、競合分析をすることは欠かせないのです。
調査項目例④「消費者意識調査」
最後に、消費者意識調査の項目を作成します。
ここでは、消費者が自社商品・サービスに対してどのようなイメージを持っているか、またその商品への好感度や好きな理由を調査します。すると、自社商品に関してSWOT分析を行うことができ、その商品が持っている強みや弱みなどを客観的に把握することができます。
そして、どこを伸ばしていけばいいか、またどこを改善していけばいいかを明確にし、それを次の施策に当てることができます。提供側からではなかなか気づかない部分も、実際に消費者に聞いてしまった方が時間もコストもかからず、何より正確なデータを得られることができます。
市場調査項目 あとがき
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