若年層リサーチ結果を発信する「TesTee Lab」にて、スキンケア商品を自分で購入し使用している若年層(15歳〜24歳)の女性1,000名を対象に「情報行動と購買意識」に関する調査を実施しました。
今回の調査では、スキンケア商品を購入する際の情報収集の積極性に応じて 「イノベーター」「マジョリティ」「ラガード」 の3タイプに分け、スキンケア商品の情報収集やレビュー(口コミ)投稿・参考の実態、さらに「PR投稿」への受け止め方を中心にそれぞれの特徴を比較しています。
セグメントごとに異なる情報行動や購買意識が明らかになりました。ぜひご覧ください!
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目次
顧客は「口コミ依存度」で二極化する
スキンケア商品を購入する際の情報収集・比較検討の傾向について、11段階(0:全くあてはまらない〜10:とてもあてはまる)で聴取しました。
スコアの分布をもとに、情報収集の積極性に応じて次の3つのタイプに分類しています。
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イノベーター(10):積極的に情報収集する層(20.2%)
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マジョリティ(5〜9):ある程度は情報収集する層(67.4%)
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ラガード(0〜4):情報収集をほとんど行わない層(12.4%)
※スキンケア商品を購入する際の情報収集の積極性に応じた分類です。
顧客セグメントを分ける最重要要因は「口コミへの依存度」
顧客セグメントを分類する最も決定的な要因は、スキンケア商品を購入する際「他人のレビュー(口コミ)をどの程度参考にしているか(口コミ依存度)」でした。
【他人のレビュー(口コミ)をどの程度参考にしているか】
<イノベーター>
参考にしている 56.4%
やや参考にしている 32.7%<マジョリティ>
参考にしている 17.5%
やや参考にしている 52.8%<ラガード>
参考にしている 11.3%
やや参考にしている 44.4%
イノベーター層は、「とても参考にしている/やや参考にしている」と回答した割合が89.1%に達し、特に口コミへの依存度が高い結果となりました。
ラガード層の「意外な口コミ発信意欲」
【スキンケア商品を使用した際に、どのくらいの頻度でレビュー(口コミ)を投稿していますか?】
<イノベーター>
使用した商品はすべて投稿している(10割) 5.0%
使用した商品の多くについて投稿している(7~9割程度) 9.9%<マジョリティ>
使用した商品はすべて投稿している(10割) 2.4%
使用した商品の多くについて投稿している(7~9割程度) 10.4%<ラガード>
使用した商品はすべて投稿している(10割) 7.3%
使用した商品の多くについて投稿している(7~9割程度) 15.3%
スキンケア商品のレビュー(口コミ)における、「アクティブな投稿者の割合」(”すべて投稿”または”7~9割程度投稿”)は、全体では14.4%でした。一方で、情報収集をほとんど行わないラガード層では22.6%と、他のどのセグメントよりも高い結果となりました。
スキンケア商品のPR投稿における「信頼性の課題」と「信頼獲得の条件」
スキンケア市場ではSNSを活用したPR投稿が行われていますが、消費者がこれらの投稿をどのように受け止め、どの程度信頼しているのかについて調査を行いました。
「PR投稿に対する反応」について
スキンケア商品のPR投稿について、どの程度気になるかを聴取したところ「気になる/やや気になる」と回答した方は全体の55.6%となり、PR投稿を意識している方が半数以上という結果となりました。
セグメント別では、特にイノベーター層はPR投稿に対し「気になる/やや気になる」と回答する割合が62.9%と最も高い結果となりました。
「PR投稿に対する信頼度」について
一方で、「信頼できる/やや信頼できる」と回答した方は全体の33.5%に留まり、PR投稿への意識の高さに対して、信頼が十分に得られていない状況が見られました。
信頼獲得の絶対条件は「デメリット開示」による透明性
スキンケア商品のPR投稿について、「あまり信頼できない/信頼できない」と回答した方に、どのような内容であれば信頼できるかを尋ねたところ、消費者の信頼を勝ち取るための最も重要な条件は「デメリットの開示」による透明性であることが分かりました。
全体の45.8%が、信頼できるPR投稿の条件として「メリットだけでなくデメリットも記載されている」ことを重視していました。
PR投稿においてデメリットを開示することは、一見すると商品そのものへのネガティブな情報となり悪影響を及ぼす懸念があります。しかし、その正直さや透明性が消費者に伝わることで結果的に「投稿そのものの信頼性」につながる可能性も伺えます。
各セグメントの特徴まとめ
最後に、各セグメントの特徴を整理しました。信頼できるPR投稿の最重要条件として挙がっていた「デメリットの開示」について、どのセグメントでも最も数値が高い項目となりました。特にイノベーター層では、この割合が55.6%に達し、セグメント別で最も重視していることがわかりました。
また、スキンケア商品を知るきっかけとして、どの媒体から情報を得ることが多いかを聴取してみたところ、全セグメントでInstagram、 TikTok、YouTubeなどのSNSが主要な認知経路となっていました。特にイノベーター層はTikTok(54.0%)経由の認知がセグメント別で突出している傾向もみられました。
若年層スキンケアユーザーの情報行動と購買意識調査 あとがき
以上「若年層スキンケアユーザーの情報行動と購買意識」に関する調査結果をご紹介しました。
下部の調査データダウンロードより、
・どのようなレビュー(口コミ)を参考にするか
・スキンケア商品を購入する際、「この商品、なんか買いたくなる!」と思わせられた言葉やキーワード(成分なども含む)、広告
など記事中データ以外の調査結果もご覧いただけます。
また、セグメント別に分けたクロス集計表もあわせてダウンロードいただけます。
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テスティーリサーチへお気軽にお問い合わせ下さい!
調査データ ダウンロード
調査データ 詳細
■調査期間:2025年8月26日(火)〜 2025年8月30日(土)
■調査項目
<全体情報>ステータス/現在使用しているスキンケア商品/自分で購入しているスキンケア商品/スキンケア商品を購入する際の能動的な情報収集について/どのくらいの頻度でレビュー(クチコミ)を投稿しているか/他人のレビュー(クチコミ)をどの程度参考にしているか/具体的にどのようなレビュー(口コミ)を参考にするか/スキンケア商品を購入する際に参考にする、信頼している投稿者/商品レビュー(クチコミ)に「PR」や「広告」、「タイアップ」と記載がある場合、どの程度気になるか/商品レビュー(クチコミ)に「PR」や「広告」、「タイアップ」と記載がある場合、どの程度信頼できるか/PR投稿でも、『これなら信頼できる』と思う投稿内容/スキンケア商品を知るきっかけ/スキンケア商品を購入する前に参考にする情報源/スキンケア商品を購入する際、「この商品、なんか買いたくなる!」と思わせられた言葉やキーワード(成分なども含む)、広告/夏のスキンケアで、普段感じている不満やお困りごと
*調査結果から、本調査内容を転載・ご利用いただく場合は、弊社サービスのクレジット
「TesTee(テスティー)調べ:https://www.testee.co」の表記をお願いします。