若年層リサーチ結果を発信する「TesTee Lab」にて、SNSに関する調査を実施。
今回は対象年齢を広げ、10代〜40代以上の男女1,367名を対象に、SNSに関するアンケートをしました。
第1弾のテーマは「歴代SNS」(全2回)
第1弾では、懐かしのSNSから最新の動画系SNSまで歴代SNSの利用経験率や、SNSにまつわるエピソードを徹底調査しました。調査の結果をご覧ください!
SNSの利用経験、全年代比較で判明したSNSの歴史
今回の調査では以下のSNSについて調査しました。
まず、グループ分けをして、それぞれの利用経験(過去を含む)と現在の利用率を調査しました。
SNSの代表格である「mixi」は、他のSNSサービスと比較して20代、30代の過去の利用率が高く、5割を超えていることがわかりました。
「前略プロフィール」は現在の20代のおよそ3割が利用したことがあるのに対し、他の年代の利用経験は1割以下でした。2004年に誕生したこのサービスは、当時10代を中心に流行っていたことが伺える結果となりました。
また、全年代で約4割が利用経験ありと回答したのは「Ameba」で、現在の利用率も他のSNSサービスに比べて高いことがわかります。
2008年に「iPhone」が発売され、急速に拡大したスマートフォンシェア。今までよりも大きな画面と通信回線の速度進化によってより多くの情報をリアルタイムに閲覧できるようになりました。iPhoneの発売と同年、日本語対応した「Facebook」「Twitter」が普及しました。
主要SNSの中でも「LINE」は、利用経験率も現在の利用率も全年代で9割を超える結果となりました。
コミュニティ形成を目的に誕生したSNSですが、今や個人間の連絡手段としても広く利用されていることがわかります。
「Twitter」「Instagram」は若年層の利用率が高く、「Facebook」は20代と30代を中心に利用されていることが伺えます。
ブログや日記、小説などを閲覧・投稿できるサービスについても聞きました。
「魔法のiらんど」は20代、30代の経験率が3割となりました。「pixiv」、「小説家になろう」は経験率、利用率ともに10代に最も多いことが判明しました。
年代別、復活してほしいSNS
続いて、復活してほしい、あるいはまた流行ってほしいと思うSNSを聞きました。
〈10代〉
「Vine」1番最初の短い動画と言っていいアプリでとても面白かった(17歳女性)
「ミュージカリー」 可愛い人がたくさんみられたから(17歳女性)
「LINEQ」疑問を気軽に質問することができるし見てて楽しかった!(17歳女性)
「鑑定を作ろう」小説家になろうの前身的サイト 純粋に面白かった(18歳女性)
10代では「Vine」や「ミュージカリー」が多く挙がりました。先述の現在のSNS利用率などを見ても、若年層は動画系のSNSとの親和性が高いことが伺えます。また、メッセージ機能のみではなくアバターを作成できるSNSや、ミニゲームが楽しめる「GREE」や「もぐもぐランド」も挙がりました。
〈20代〉
「チャットワールド」(23歳女性)
「mixi」もっとみんなで使いたい(21歳女性)
「ふみコミュニティ」(28歳女性)
「前略プロフ」アプリ版を見てみたいです!(26歳女性)
20代では「前略プロフィール」や「mixi」が多く挙がりました。どちらもアプリ版を利用したいという声や再び流行ってほしいといった声が多く散見されました。また、共通の趣味や話題ができる独自のコミュニティがある掲示板や、チャット系のサービスを復活してほしいと言う声も見られました。
〈30代以上〉
「ゆびとま」同級生と連絡を取りたい(36歳女性)
「スタービーチ」(33歳男性)
「友達ネット」仲のいい友達と使っていたから(49歳男性)
「ご近所さん」近所の人と出会えたから(52歳男性)
30代〜40代以上では掲示板系のサービスや、メールアドレスを交換して近場の人と会うことができるサービスが多く挙がりました。また、地域が指定されたSNSを利用していた様子が伺えます。
SNS上で起こったエピソード集!おもしろエピソードから黒歴史まで
最後に、SNSに関して全員を対象にSNS上で起こったエピソードを聞きました。
「面白かったこと」や「黒歴史」、「良かったこと」や「SNS疲れを感じる時」を自由に回答していただきました。
【おもしろ&珍エピソード】
学校の先生のTwitterの裏垢を見つけた。ポエムが書き綴られていた(15歳女性)
Twitter上で綺麗な女性だと思ってた人が実際には中年の男性だった(22歳男性)
LINEで恋人に送るメッセージを間違えて友達に送ってしまった(29歳女性)
間違って彼女をナンパしてしまった(26歳男性)
SNSで「友だちになりましょう」と連絡がきて、やりとりしているうちに兄だとわかった(29歳女性)
おもしろエピソードでは、メイン利用していない裏アカウントの発見や、メッセージを間違えて送ってしまった経験などが挙がりました。
SNSが発展したことにより、間違った相手にメッセージを送ってしまう「誤爆(ごばく)」という言葉や、複数アカウントを持てるSNS上で使用される「裏垢(うらあか)」という言葉も派生しました。
【黒歴史】
魔法のiらんどなどで小説を書いていた(24歳女性)
中学生時代のホームページをヤンキー語で書いていたこと(23歳女性)
過去にmixiでポエムっぽいものを載せていた。今考えると恥ずかしい(32歳女性)
小文字のある文字は小文字を使って「は」は「わ」を使っていた。ぁたしゎ←みたいな感じ(26歳女性)
黒歴史では、主に日記やブログに関する回答が多く挙がりました。
端末変更やパスワードを失念したことにより「アカウントにログインできず削除できない」という声も見られました。
【SNSがあって良かった!と思うとき】
普段なら巡り会えないような人とも意見の交換をできることが面白い(20歳女性)
遠くに住んでいる友達、家族の近況をリアルに感じられる(24歳女性)
いろんな人とのやりとりで励まされたりすることがあった(49歳女性)
職場や住んでる場所が全く違う、共通の芸能人のファンの子と仲良くなる事ができた(23歳女性)
SNS上で共通の趣味の人と交流ができることや、様々な情報を見ることができることが利点だと思われている様子が伺えました。
【SNSをやめたい…と思うとき】
グループSNSの中で、反応しないといけないプレッシャーを感じる時(29歳女性)
Twitterやインスタで通知やタイムラインがたまり過ぎてしまった時(21歳女性)
いいねをしないといけないような気がすることが面倒くさく感じる時(36歳女性)
スマホを見続けて1日が終わったとき(16歳女性)
やらなきゃいけない事があるけど熱中してしまった時 (23歳女性)
「SNS疲れ」は全年代で共通して、返信や投稿に対してアクションを取ることが嫌になる時があるという声が挙がりました。
また、10代、20代の若年層からはスマートフォンに触れる時間が多くなり勉強などが疎かになってしまうという声が多く挙がりました。
まとめ
以上、全年代対象の「歴代SNS」に関する調査結果をご紹介しました。
復活してほしいSNSでは、年代ごとに差異が見られました。
若年層では「動画」「写真」「プロフィール」を中心にコミュニケーションを取るSNSが多く挙がり、30代以上では「掲示板」「チャット」「ゲーム」などの個人が特定されないものや、個人間のみでのやり取りを中心としたものが挙がりました。
現在、主要SNSはメッセージ機能のみならず、決済利用やサービス利用なども付帯して
ますます便利になっているので、定点的に調査を行っていきたいと思います。
次回のSNS調査第2弾では「SNS利用」にフォーカスした結果をお送りします。
* 調査結果から、本調査内容を転載・ご利用いただく場合は、弊社サービスのクレジット
「TesTee(テスティー)調べ:https://www.testee.co」の表記をお願いします。
————
調査期間 :2018年9月25日(火)
調査対象 :20代 / 男女 / 自社モニター会員
割付方法 :1,367サンプル(10代350サンプル、20代350サンプル
30代333サンプル、40代以上334サンプル)
————
このように、弊社のプラットフォームでは、豊富な若年層モニターに対してリサーチやPRを行うことが可能です。
10代、20代に対するアンケート調査やこんな調査をしてみて欲しい!
という方はこちらへお問い合わせ下さい。