若年層リサーチ結果を発信する「TesTee Lab」にて、10代20代の男女2,068名(10代男性505名、10代女性514名、20代男性505名、20代女性544名)を対象にVR/ARに関する調査を実施しました。
認知度や普及率、今後体験してみたいジャンルなど調査結果を御覧ください!
最新の定点調査記事が公開されています。「VR/ARに関する調査レポート(2020年版)」
また、この調査データを無料でダウンロードできるようになっておりますので、ご興味のある方は是非ダウンロードしてみてください!
(2018年調査:【若年層男女1,057名対象】VR/ARに関する調査、2017年調査:VRとARの違いって何!?若年層VR/AR調査結果!)
目次
VRの認知度は約9割!VR/AR認知度調査2019年版
VRの認知度は9割に
まず、VRについて認知度と利用率を調査しました。その結果、10代では90.4%、20代では88.4%が「VRという言葉を知っている」と回答。
10代、20代のうち、約3割の人がVRを体験していることもわかりました。
2018年の調査と比較すると、VRという言葉の認知はかなり進んでいることが伺えます。一方で、VRの体験率に関しては、昨年に比べ微増という結果になりました。
【2018年の調査】
<認知度>
10代:74.8%
20代:68.8%<体験率>
10代:25.4%
20代:23.6%
(2018年調査:VR認知度、体験率)
10代では家庭用VR機器が1位に!VR体験場所調査
【VR体験場所】
<10代>
1位 家庭用VR機器 32.2%
2位 ゲームセンター・アミューズメント施設 28.9%
3位 イベント・特設ブース 27.5%<20代>
1位 ゲームセンター・アミューズメント施設 37.1%
2位 家庭用VR機器 29.1%(同率)
2位 イベント・特設ブース 29.1%(同率)
「VRを体験したことがある」と回答した人を対象に、「VRの体験場所・機会」を尋ねると、10代では家庭用VR機器が32.2%で1位に、20代では、ゲームセンター・アミューズメント施設が37.1%で1位になりました。
ARの認知度は約4割
同様に「ARの認知率」についても調査しました。
【ARの認知率】
10代:38.6% (前年比 + 9.5%)
20代:39.3% (前年比 +13.0%)
(2018年:AR認知度、体験率)
10代、20代ともにARの認知度は4割未満という結果となったものの、昨年に比べARの認知度も向上していることがわかりました。
また、ARを知らないと回答した人も含め、
AR(拡張現実)とは現実世界を「拡張する」表現や技術を表す言葉です。「Instagramのストーリーズ」や「ポケモンGO」代表として、スマホやタブレットのカメラ映像に表示される現実世界の映像に対して、位置情報などのデータや、実際にはその場にないはずの映像やCGを重畳させて表示するといったものです。
とARの說明をしたあとにARの体験率を調査すると10代では約5割、20代では約4割という結果となりました。
今後のVR/ARの発展は・・・?
利用意向
VR/ARについて「今後、体験してみたいか」について尋ねると上図のような結果に。
VRでは10代では33.2%、20代では38.4%が「有料でも体験したい」と回答し、「無料なら体験したい」を含めるとおよそ9割以上が利用したいと回答しました。
一方、ARでは「有料でも体験したい」と回答した人は、10代で6.0%、20代で8.8%という結果にとどまりました。
体験してみたいジャンル
【今後VRで体験してみたいジャンル】
<10代>
1位:ゲーム 71.8%
2位:音楽・ライブ 35.4%
3位:映画 31.8%
4位:旅行・観光 24.2%
5位:アニメ 18.4%<20代>
1位:ゲーム 57.9%
2位:映画 38.4%
3位:音楽・ライブ 30.3%(同率)
3位:旅行・観光 30.3%(同率)
5位:アニメ 21.8%
VRを「有料でも体験したい」「無料なら体験したい」と回答した人を対象に、今後体験してみたいと思うVRのジャンルを尋ねました。
体験してみたいジャンルでは、ゲームが10代20代ともに1位となりました。
コンシューマー向けのVR市場ではゲームが牽引していることもあり、消費者側としても想起しやすいのではないでしょうか。
また、10代の7.9%、20代の9.2%が「教育・勉強」という回答もあり、コンシューマー以外の分野におけるVRの展開も伺えそうです。
メディアアート系キーワードの認知度
最後に昨年同様にメディアアート系の言葉の認知度について調査しました。
昨年と順位こそ変わらないものの、「Vtuber」の認知度が前年比+17.1%と最も伸びていることがわかりました。
考察
VRは言葉の認知度では約9割と、一般消費者にも馴染みのある言葉になったと言えそうです。
しかしながら、体験率ではいまだ3割未満にとどまっていることからも、まだVRが浸透しているとは言いづらいのが現状です。
家庭用VR機器の体験率が上がっているとは言えども、まだ体験場所・機会が少なく、消費者側ではイベントやアトラクションとしてのイメージが強いのかもしれません。
VR市場のさらなる普及のためには、VR体験をもっと身近なものとしてのブランディングが有効なのではないでしょうか。
VR/AR あとがき
以上、VR/ARに関する調査結果をご紹介しました。
個人的にはVRを利用して自宅で現地にいるようなスポーツ観戦をしたいです。
下部の集計データダウンロードより、記事中データ以外にも「有料でのVR/ARの体験率」「体験したいVRジャンル」の詳細データなどの調査結果をご覧いただけます。
*調査結果から、本調査内容を転載・ご利用いただく場合は、弊社サービスのクレジット
「TesTee(テスティー)調べ:https://www.testee.co」の表記をお願いします。
■調査期間:2019年3月1日(金)
■調査項目
<VR> VR認知・体験度/有料体験率/体験ジャンル/体験場所・機会/VR体験意向度/体験したいVRジャンル
<AR> AR認知・体験度/有料体験率/体験ジャンル/体験場所・機会/AR体験意向度
<メディアアート> KW認知度