VR技術ってすごいなーと思って調べてみると、「VR(仮想現実)」と「AR(拡張現実)」の違いを初めて知りました。
皆さんはこの違いを知っているのでしょうか…?そもそもでVRとARはどのくらい流行っているのでしょうか?ここは新しいものに敏感な若年層に聞くしかない!!
ということで、10代〜20代前半の若年層を対象にVR/ARに関する調査を実施しました!
知名度や普及率など、若年層におけるVR/AR事情のレポートをご覧ください!
目次
VR/ARとは
まず、VRとARについてその意味を簡単に説明します。
VRとは「Virtual Reality(仮想現実)」のことで「作り込まれた現実のような世界」に「ユーザーを飛び込ませる」ような体験を促すものです。
現実ではないけれど、現実のように感じさせる技術とも言えますね。
ARとは「Augmented Reality(拡張現実)」のことで、現実世界を「拡張する」表現や技術を表す言葉です。
昨年爆発的にヒットしたスマホゲーム「ポケモンGO」にも、このARの技術が使われています。スマホやタブレットのカメラ映像に表示される現実世界の映像に対して、位置情報などのデータや、実際にはその場にないはずの映像やCGを重畳させて表示するというものです。
若年層におけるVRの普及率は…
10代504名、20代前半501名を対象に「『VR』という言葉を知っているか」を調査しました。
10代の64.9%、20代前半の65.5%が「知っている」と回答し、全体の6割以上の人が「VR」という言葉を知っているということが判明しました。
2016年はVR元年とも呼ばれ、テレビなどのメディアで取り上げられることが多かったように思います。そういった背景もあるためか、「VR(仮想現実)」という言葉は若年層の間でも普及してきているようです。
続いて、「VRを実際に体験したことがあるか」を調査すると以下のような結果になりました。
10代、20代前半ともに22.6%の人がVRを体験したことがあると回答しました。
さらに「VRを実際に体験した」と回答した人を対象に「VRをどのような場所・機会で体験したか」を聞きました。
1位 家庭用ゲーム機 <10代> 35.1% <20代>33.6%
2位 ゲームセンター <10代> 32.5% <20代>29.2%
3位 アミューズメントパークやイベント <10代> 28.9% <20代>27.4%
「PlayStation VR等の家庭用ゲーム機で体験した」という回答が一番多く、10代で35.1%、20代前半で33.6%となり、次いで「ゲームセンター」「アミューズメントパークやイベント」という順になりました。
VR体験者のおよそ3人に1人は家庭用ゲーム機でVRを体験しているということが判明しました。
若年層の約半数がARを体験済み!でも言葉の知名度は…
VRという言葉は、最近よく聞きますが、「AR(拡張現実)」はどうなのでしょうか。
VRと同様に「『AR』という言葉を知っているか」についても調査を行いました。
10代、20代前半ともに、およそ3割の人が「AR」を知っていると回答しました。
若年層の間では「VR(仮想現実)」に比べ「AR(拡張現実)」という言葉自体の知名度は低いようです。
では、ここで「AR」についての説明を行い、「ARを実際に体験したことがあるかどうか」を調査すると、以下のような結果になりました。
10代、20代前半ともに、約5割の人がすでに体験していると回答しました。
また、「どのようにARを体験したか」を調査すると、10代、20代前半ともに8割以上の人が「アプリ」と回答し、アプリによるAR体験者が圧倒的多数を占める結果となりました。
次いで、「ゲームセンター」「イベント」という結果となりました。
では、具体的にどのようなアプリでARを体験したのでしょうか。
1位 ポケモンGO <10代> 48.8% <20代> 72.4%
2位 snow <10代> 24.2% <20代> 8.6%
3位 snapchat <10代> 3.9% <20代> 1.0%
最も多かった回答が「ポケモンGO」でした。
10代においては「snow」という回答も多く集まりました。
VR・ARの金銭事情!ARにお金を使ったことがある人は2割未満
VR体験者にお金を使って体験したことがあるかを調査すると、以下のような結果になりました。
10代、20代前半のVR体験者の内、およそ半数の人がお金を払ってVR体験をしていることが判明しました。
遊園地のアトラクションさながら大掛かりなものが多いこともあって、若年層もお金を使うことにあまり抵抗がないのでしょう。
では、AR体験についてはどうでしょうか?同様にAR体験者に調査しました。
AR体験者において「AR体験にお金を払っている」と回答したのは2割未満という結果になりました。
先述した通り、スマホアプリ内でARを体験した人が多いということから、AR体験への課金はつまりスマホアプリへの課金ということに繋がります。
以前、TesTee Labでスマホにゲームアプリへの課金に対する若年層の意識調査を行った際、課金経験者は10代、20代前半ともに約2割程度にとどまりました(参考:「若年層のゲームアプリ事情」)。
これらの結果を鑑みると、若年層はARにお金をかけることに消極的なのかもしれません。
そもそも、AR技術を搭載したスマホアプリは無料で楽しめるものが多いというのも理由として考えられます。
VRとARの今後は?若年層の約7割は「VR体験をしたい」
「今後、AR体験をしたいと思うか」をAR体験者、AR未体験者それぞれに調査すると以下のような結果になりました。
<AR未体験者>
<AR体験者>
AR未体験者の内、10代の71.5%、20代前半の63.9%と全体の約7割近くの人が「体験したいと思わない」と回答しました。
一方、AR体験者の内「体験したいと思わない」と回答した人は10代で27.8%、20代前半で24.5%という結果に。
実際にARを体験することで継続体験の意向が高くなることがわかりました。
ではVRについてはどうでしょうか。
「今後、VRを体験したいと思うか」をVR体験者、VR未体験者それぞれに聞きました。
<VR未体験者>
<VR体験者>
VRを未体験者でも、およそ7割の人は「体験したい」と回答しています。
ARの結果と比較すると、若年層においてはVRへの興味がある人が多いことがわかります。
また、VR体験者の内3割以上の人が「お金を払ってでも体験したい」と回答しています。
AR体験者においては「お金を払ってでも(ARを)体験したい」と回答した人が10代、20代前半ともに10%程度にとどまっています。
この結果の差異から、VRは一度きりではなく、「もう一回」と思えるような体験が出来るものであることが伺えます。
では、具体的にどのような体験をしてみたいと考えているのでしょうか、「今後、VRを体験したい」と回答した人に「VRでどのような体験をしたいか」を自由に回答してもらいました。
ジェットコースター
RPG、ファンタジー
海の中や空を探索できるもの
様々な回答が集まりましたが、中でも上記3つが特に多く挙げられました。
スリルのあるものや実際に体験することが難しいもの、映画やゲームのような世界感のものなどを10代、20代前半はVR体験に期待しているようです。
メディア露出の多さも手伝って、若年層の間ではARよりもVRの方が認知度が高いことが判明しました。
しかしながら、VR体験者の割合はAR体験者の1/2以下であることも明白となりました。VRはARと比べてまだまだ身近なものではないようです。
一度でもVRを体験すれば継続体験意向が高まる結果が出ていることから、VR端末の課題改善(例えば、周辺機器含めた価格の低下、端末の軽量化等)や、VRを体験できる場所・環境の拡大が進めば若年層の間でVRは普及していくものと考えられます。
後記
以上、若年層のVR/ARに関するアンケート調査についてご紹介しました。
VRとARという言葉が多すぎてめまいがしてきましたね。
深海散歩とか面白そうですよね、あと、ホラーゲームも。夢が広がります。
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