【若年層男女1,057名対象】VR/ARに関する調査
最近の若者にスポットを当てた若年層リサーチ結果を発信する「TesTee Lab!」にて
昨今話題となっている「VR/AR」に関して、若年層男女1,057名(10代525名、20代532名)を対象に調査を実施しました。
VR/ARの認知度や体経験率など、調査の結果をご覧ください。
目次
【VR】
認知度、体験率はともに10代が高い傾向
まず、「VRという言葉を知っていますか?」と聞きました。
「知っている」と回答した人は10代で74.8%、20代で68.8%となり、10代、20代の男女ともにおよそ7割程度の人がVRを知っていると回答しました。
VRを知っていると回答した人を対象に、「実際にVR体験をしたことがありますか?」と聞いたところ、「体験したことがある」と回答した人は10代で25.4%、20代で23.6%となりました。
体験した場所は「ゲームセンター、アミューズメントパーク」「家庭用VR機器」が上位
次に、「VR体験をしたことがある」と回答した人を対象に、VRを体験した場所・デバイスについて調査しました。
10代の第1位は「ゲームセンター、アミューズメントパーク」で33.3%、20代の第1位は「家庭用VR機器」で33.1%となりました。
「家庭用VR機器を体験したことがある」と回答した人を対象に、利用したコンテンツ名を尋ねたところ、PlayStation VRの「バイオハザード7 レジデント イービル」や「グランツーリスモSPORT」、「サマーレッスン」といった名前が挙がりました。
また、「アプリ」でVR体験をしたと回答した人を対象に、利用したアプリ名を尋ねたところ、「スマプラVR」、「VR Roller Coaster」などの名前が挙がりました。
体験者は、お金を払ってでもVR体験したいと考えている
続いて、VR体験者とVR未体験者にそれぞれを対象に「今後VRを体験したいと思うか」と聞きました。
その結果「お金を払ってでも体験したい」と回答した人は、10代も20代も未体験者に比べて体験者の方が約3倍も高い割合となりました。
VRを実際に体験することで、「有料でもまた体験したい」と思えるほどVR体験は魅力的であると言えそうです。
また、VR未体験者も10代、20代ともに7割以上の人が「無料なら体験したい」と考えており、VRに対する興味・関心が高いことが伺えます。
〇〇×VR!今後体験してみたいのは・・・第1位「映画×VR」
家庭用VR機器の低価格化やVR体験施設の増加などにより、VRは以前と比べて身近な存在になりつつあります。
VRが世の中に浸透することで、今後さまざまな分野におけるVR活用が期待されています。
そこで、全員を対象に「今後、体験してみたいと思うVR体験」を聞いたところ、第1位は「映画」、第2位は「ゲーム」、第3位は「ファッション」となりました。
「その他」と回答した人からは
職業体験、危機管理などのVR体験 18歳男性
アーティストのLIVE、アニメの世界 15歳女性
工場現場など高いところに上る気分が味わえるアドベンチャー 17歳男性
など、さまざまなアイディアが挙がりました。VRによる疑似体験や臨場感を楽しみたいと考えている様子が伺えます。
【AR】
言葉の認知度は3割以下。しかし体験率は約6割と、気づかぬうちにAR体験をしている人が多数
「ARという言葉を知っていますか?」と聞きました。
「知っている」と回答した人は10代、20代ともに3割以下となりました。
そこでARに関して下記のように説明をしました。
AR(拡張現実)とは現実世界を「拡張する」表現や技術を表す言葉です。「Instagramのストーリーズ」や「ポケモンGO」代表として、スマホやタブレットのカメラ映像に表示される現実世界の映像に対して、位置情報などのデータや、実際にはその場にないはずの映像やCGを重畳させて表示するといったものです。
説明後、全員を対象にARの体験率を調査したところ「体験したことがある」と回答したのは、10代で60.9%、20代で55.6%となりました。
ARという言葉の認知度は3割以下ではあるものの、体験したことがある人の割合が高いという結果から、AR技術とは知らずに利用している人が意外と多いのかもしれません。
「アプリ」で体験した人が6割以上、10代は「Instagram」、20代は「Pokémon go」
続いて、「AR体験をしたことがある」と回答した人を対象に、「ARを体験した場所、機会」に関して調査しました。
10代の第1位は「アプリ(Pokémon GO以外)」で64.2%、
20代の第1位は「アプリ(Pokémon GO)」で66.4%となりました。
10代で「アプリ(Pokémon GO以外)」と回答した人に利用したことのあるARアプリを聞いたところ、「Instagram」や「snow」など写真や動画系アプリの名前が多く挙がりました。
また10代、20代ともに「その他」と回答した人からは、「ニンテンドー3DS(任天堂)」という回答が集まりました。
「無料なら体験したい」体験者、「してみたいと思わない」未体験者
VRと同様に、AR体験者と未体験者にそれぞれを対象に「今後AR体験をしたいと思うか」を聞きました。
体験したことのあるARで挙がった回答の6割以上が無料アプリだったこともあり、「無料なら体験したい」という回答が多数を占めました。
AR未体験者においては、「したいとは思わない」が10代で44.7%、20代で45.1%となり、VRよりも興味・関心が弱いことがわかりました。
VRもARも、未体験者に比べて体験者の継続体験希望度が高いことから、一度でも体験すれば「今後も体験したい」と思えるコンテンツであると言えそうです。
メディアアート系キーワードの認知度。第1位は「プロジェクションマッピング」
最後に、AR/VRのみならずさまざまな技術がゲームやアート、疑似体験などに利用されていることから、
10代、20代男女全員を対象に、メディアアート(*1)に関するキーワードの認知度を調査しました。
歴史的建造物などの立体物を面として捉え、映像を投影する「プロジェクションマッピング」は、56.9%が「知っている」と回答しました。
VRとARの技術を合わせた「MR(複合現実)(*2)」は、10.7%と、若年層の認知度は1割程度に留まりました。
また、なりたい職業ランキングでランクインしたことで話題となった「Youtuber(ユーチューバー)」ではなく、YouTube上で動画等の配信活動を行う架空の3Dキャラクターが動画配信をする「Vtuber(ブイチューバー)」の認知度は、22.7%となりました。
まとめ
以上、10代、20代のVR/ARに関する調査結果をご紹介しました。
本記事執筆にあたって、VR/ARだけではなくさまざまなアプリや新技術を実際に体験しました。
VRを仮想現実、ARを拡張現実と言いますが、実際に体験してみるとその言葉の通りでとても刺激的でした。
VR技術はヘッドマウントディスプレイが必要なので、まずはイベントやアミューズメントパークに行って体験してみるのがオススメです。
AR技術は、道案内のナビゲートに応用されているものの他にも、「Arrow」や「WonderDoor」など、アプリでARアートを無料体験できるものもあるので、気軽にメディアアート技術を体感して欲しいです。
(*1)メディアアート(media art)
20世紀中盤より広く知られるようになった、芸術表現に新しい技術的発明を利用する、もしくは新たな技術的発明によって生み出される芸術の総称的な用語。特に、ビデオやコンピュータ技術をはじめとする新技術に触発され生まれた美術であり、またこういった新技術の使用を積極的に志向する美術である。(Wikipediaより抜粋)
(*2)MR(Mixed Reality:複合現実)
CGなどで作られた人工的な仮想世界に現実世界の情報を取り込み、現実世界と仮想世界を融合させた世界をつくる技術。
*本調査内容を転載・ご利用いただく場合は、弊社サービスのクレジット
「TesTee(テスティー)調べ:https://testee.co/」の表記をお願いします。
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調査期間:2018年5月7日(月)
調査対象:10代、20代 / 男女 / 自社モニター会員
割付方法:1,057サンプル(10代男女 525サンプル、20代男女 532サンプル)
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