若年層リサーチ結果を発信する「TesTee Lab」にて、若年層男女1,406名(10代703名、20代703名)を対象に「荒野行動」に関する調査を実施しました。
前回の【2018年秋】ゲームアプリに関する調査の結果を元に荒野行動プレイヤーの属性を抽出したところ、10代、20代の若年層から高い支持を得ていることが判明!
今回は、支持率の高い若年層プレイヤーを対象に深掘り調査を実施しました!
プレイ頻度や課金状況、NPS®など荒野行動に関する調査の結果をご覧ください!
※文中、比較対象として紹介しているゲームアプリ調査の記事は、こちらからご覧ください。
目次
荒野行動プレイヤーの属性
まず、前回のゲームアプリ調査の結果から「直近1ヶ月以内に荒野行動をプレイした」と回答したユーザー(以下、荒野行動プレイヤー)の属性を読み解きます。
全年代を対象に荒野行動のプレイ率を調査したところ
直近1ヶ月以内の荒野行動プレイ率
10代 :23.9% (男性:30.0% 女性:18.5%)
20代 :10.6% (男性:14.8% 女性:7.1%)
30代以上:4.0% (男性:6.5% 女性:1.8%)
分母=ゲームアプリ利用者2,970名(10代734名、20代848名、30代以上1,388名)
10代でのプレイ率は23.9%と最も高く、10代のゲームアプリ利用者のうち5人に1人以上が、直近1ヶ月以内に荒野行動をプレイしていることがわかりました。
また、20代も約1割が「直近1ヶ月以内に荒野行動をプレイした」と回答したことからも、荒野行動は10代、20代の若年層がメインターゲットであることが伺えます。
次に、荒野行動プレイヤーと、荒野行動を含むゲームアプリ全体の利用者(以下、ゲームアプリ利用者全般)を対象にゲームアプリの利用に関して比較しました。
荒野行動プレイヤーでは、ゲームアプリ利用者全般と比べて、プレイ頻度、課金率、プレイ時間のいずれの項目も高い数値となっています。この結果から、ゲームアプリにある程度慣れ親しんでいる人が「荒野行動」のメインユーザー層であると言えそうです。
では10代、20代の荒野行動プレイヤーを対象に深掘り調査していきます。
荒野行動プレイヤー深掘り調査!DL理由は半数以上が友人・知人からの紹介
荒野行動プレイヤー1,406名(10代703名、20代703名)を対象に荒野行動のプレイ頻度、荒野行動への課金経験を尋ねました。
その結果、荒野行動プレイヤーの27.7%が「毎日プレイする」と回答しました。
また、「荒野行動」内で課金している人は26.7%と、先述したゲームアプリ課金経験率の60.1%と比べると、やや低い結果となったことから、ゲーム課金経験者であっても荒野行動ではあまり課金をしていないと推察されます。
プレイ環境は、第1位が「一人でプレイする」で72.7%、次いで「友人と集まってプレイする」が64.2%、「離れた友人と通話しながらプレイする」が54.5%となりました。多人数でプレイするゲームという特性から、友人と一緒にプレイする場面が多いことが伺えます。
では、荒野行動プレイヤーはどのようなことがきっかけで荒野行動をダウンロード(以下、DL)したのでしょうか。「荒野行動をDLしたきっかけ」の調査結果と、前回の調査時に取得したゲームアプリ利用者全般の「ゲームアプリDLきっかけ」の調査結果とを比較して見てみましょう。
荒野行動アプリDLのきっかけは「家族・友人からの紹介」が59.3%で第1位となりました。先程のプレイ環境の結果と突き合わせると、家族や友人と一緒にプレイするためにDLする人が多いと言えそうです。
また、「動画アプリ・サービス」が53.1%で第2位となりました。さらに詳細を見ると、「YouTubeのゲーム実況」が39.0%、「YouTubeの広告」が24.8%、「YouTube以外の動画アプリ」が16.1%となりました。
ゲームアプリ利用者全般におけるDLのきっかけ第1位の「アプリストア検索、ランキング」は第3位という結果でした。
紹介・口コミといった”オフライン”と動画サービスという”オンライン”。この両軸を上手く活用することが、若年層ユーザーの獲得に有効であると考えられます。
好評価の理由は交流と無料?NPS調査から見えた「荒野行動」の意外な支持層
荒野行動プレイヤーを対象にNPS調査を実施しました。
※NPSとは(参照【アプリリサーチ第一弾】レシピアプリに関する調査)
まず、荒野行動へのNPS調査結果を推奨者(9~10点)、中立者(7~8点)、批判者(0~6点)に分けてスコアとして算出しました。
全体:+7.9
10代:+10.1
(男性:+6.6 女性:+13.7)
20代:+5.7
(男性:+3.4 女性:+8.0)
どの年代でもNPSはプラスと、荒野行動プレイヤーの評価はかなり高いことが伺えます。
また、10代、20代ともに男性よりも女性のほうが高い数値となりました。
【推奨者・中立者・批判者】を対象に、荒野行動に対する具体的な意見を尋ねたところ、
<推奨者>
ボイスチャット機能で仲間や友達とワイワイ楽しめるから。ドン勝した時の嬉しさがいいから。(9点 14歳 女性)
友達同士でも戦えて、ボイスで喋りながらできるので、友達同士でやると盛り上がる。(10点 21歳 女性)
ほとんどのゲームは課金者=強者になるが、荒野行動は無課金者でも公平に遊べるから。(10点 22歳 男性)
「友人と一緒に楽しめる」「ゲームバランスが課金の有無に依存しない」という声が推奨者からは多く出ました。
また、ゲーム内のボイスチャットを利用したユーザー同士の交流に好意的な意見も散見されました。
<中立者>
バッテリーの消耗が早いが、ストレスが発散できるから。(8点 16歳 男性)
とても面白いのですが、容量を多く使うので8点と2点下げました。(8点 18歳 男性)
面白い!が通信費が多いので外だとできない。すぐに低速になる。(8点 25歳 女性)
中立者の意見では、ゲーム自体には満足しているものの「バッテリーの消耗が激しい」「通信量が多い」「容量が大きい」という点が不満点として多く挙がりました。
<批判者>
出会い目的の人が多くて、ゲーム内のチャットで返信もしていないのに、どんどんメッセージを送ってくる。ゲームがしたくてやってたのに、そういうのが多いから今はあまりアプリを開かないようにしている。(5点 22歳 女性)
パクっているし煽るプレイヤーしかいないから(0点 18歳 男性)
楽しいけど人を殺すゲームだから (5点 18歳 女性)
批判者からは、「他プレイヤーへの不満」「パクリ」「人を殺すゲームについての抵抗」などの意見が多く挙がりました。
推奨者の課金率は中立者・批判者の2倍に!NPSから見る行動の変化
【推奨者・中立者・批判者】それぞれのプレイ時間、プレイ頻度、課金経験はどのように変化するのでしょうか。
NPS結果で分析すると、【プレイ頻度・プレイ時間・課金経験】の全ての項目において推奨者>中立者>批判者という結果となりました。
プレイ時間では、「〜3時間以上」と回答した人が推奨者では15.4%と最も高く、中立者・批判者では5.0%以下となりました。
プレイ頻度においても推奨者は半数以上が「週5〜6回以上」と回答し、1週間での平均プレイ回数も最も高い5.2回となりました。
そして、特に課金経験率ではその結果が顕著に表れ、推奨者における荒野行動への課金経験率は中立者、批判者の2倍以上ということが判明しました。
上記の通り、特定のサービスやアプリの利用者を対象とし推奨度を元に算出するNPSは、【推奨者・中立者・批判者】の利用状況や、課金率の変化を参考にしながらサービスやアプリの改善施策につなげる事ができる重要な指標と言えそうです。
まとめ
以上、荒野行動に関する調査結果をご紹介しました。
今後も特定のゲームアプリに焦点を当てたアプリリサーチを定期的に実施してまいります。
注:NPS®は、ベイン・アンド・カンパニー、フレッド・ライクヘルド、サトメトリックス・システムズの登録商標です。
*調査結果から、本調査内容を転載・ご利用いただく場合は、弊社サービスのクレジット
「TesTee(テスティー)調べ:https://www.testee.co」の表記をお願いします。
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調査期間 :2018年10月11日(木)〜10月12日(金)
調査対象 :10代、20代 / 男女 / 自社モニター会員
割付方法 :1,406サンプル(10代男性351サンプル、10代女性352サンプル、20代男性351サンプル、20代女性352サンプル)
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このように、弊社のプラットフォームでは、豊富な若年層モニターに対してリサーチやPRを行うことが可能です。
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