若年層リサーチ結果を発信する「TesTee Lab」にて、10〜20代男女1,808名(10代男性428名、10代女性419名、20代男性481名、20代女性480名)を対象にファストファッションに関する調査を実施しました。
ファストファッションの利用率や利用ブランド、ファストファッションの割合など調査結果を御覧ください。
最新の定点調査記事が公開されています。「ファストファッションに関する調査レポート(2020年版)」
また、この調査データを無料でダウンロードできるようになっておりますので、ご興味のある方は是非ダウンロードしてみてください!
目次
10〜20代のファストファッション利用経験
ファストファッションの利用率
10〜20代男女1,808名を対象に、ファストファッションを利用したことがあるかどうか調査しました。
その結果、「現在も購入している」と回答した人が最も多かったのは10代女性で80.7%、最も少なかったのは20代男性で64.2%となりました。
全体的にみると、10〜20代の約7割がファストファッションを現在も利用していることがわかりました。
続いて、「以前は購入していたが、現在は購入していない」と回答した人を対象に、ファストファッションを利用しなくなった理由を尋ねると、
シンプルなデザインが多いため、体形が強調されやすく、スタイルの悪い自分にはデメリットが多いから(19歳女性)
デザインが好みでない。 せっかく服を買うのであれば少し頑張って自分の納得行くものを買いたい(29歳男性)
ZOZOタウンなどのブランドでもファストファッション並に安く買える通販サイトが誕生したから(20歳女性)
デザインがシンプルであることから、体型がわかりやすかったりコーディネートが難しいといった意見や、もっと安く購入できる場所が増えたという意見が挙がりました。
また、ファストファッションを「購入したことがない」と回答した人の理由を聞いたところ、
オリジナリティがないので(28歳男性)
生地が薄い洋服が多いので、長く着ることが出来ないと思うから(16歳女性)
と、デザインが好みでないという意見や品質を懸念する声が目立ちました。
ファッションアイテムを購入する頻度と金額
【ファッションアイテムを購入する頻度】
週に1回以上
〈現在も購入している〉7.9% 〈以前購入していた〉6.3% 〈購入したことがない〉4.2%2〜3週間に1回程度
〈現在も購入している〉16.6% 〈以前購入していた〉17.4%〈購入したことがない〉5.4%1ヶ月に1回程度
〈現在も購入している〉26.4% 〈以前購入していた〉23.7% 〈購入したことがない〉7.8%2〜3ヶ月に1回程度
〈現在も購入している〉27.9% 〈以前購入していた〉23.0% 〈購入したことがない〉18.0%半年に1回以下
〈現在も購入している〉21.3% 〈以前購入していた〉29.6% 〈購入したことがない〉64.7%
次に、ファッションアイテムを購入する頻度について尋ねたところ、最も高頻度でファッションアイテムを購入していたのは「ファストファッションを現在も購入している」と回答した人であることがわかりました。
【ファッションにかけるひと月の平均額】
〈現在も購入している〉 6089.5円
〈以前購入していた〉 6569.4円
〈購入したことがない〉 6215.6円
さらに、ファッションにかけるひと月の金額を聞いたところ、最も高額だったのは「ファストファッションを以前購入していた」と回答した人で、6089.5円という結果になりました。
また、「ファストファッションを現在も購入している」と回答した人の平均額は6089.5円と最も低くなりました。
ファストファッションを現在も購入している人は、低価格の商品を高頻度で購入していると言えそうです。
ファストファッションの割合
【ファストファッションの割合】
ほぼ全てファストファッション 22.0%
ファストファッションが多い 32.6%
半々程度 33.5%
ファストファッション以外が多い 8.6%
ほぼ全てファストファッション以外 3.3%
続いて、「現在も購入している」と回答した人を対象に、所持しているファッションアイテムの中でファストファッションが占める割合を聞いたところ、「ほぼ全てファストファッション」「ファストファッションが多い」と回答した人は54.6%となりました。
また、ファストファッションよりもそれ以外の割合が高いと回答した人は全体の1割程度となりました。
ファストファッションの利用実態
利用したことがあるファストファッションブランド
次に、利用したことがあるファストファッションブランドを聞いたところ、「ユニクロ」と回答した人が最も多く、性年代問わず9割以上という結果になりました。
また、「GU」と回答した女性も年代を問わず約9割となりました。
外資系ファストファッションブランドに比べ、国内のファストファッションブランドの利用率が高いことが判明しました。
最もよく利用するファッションブランド
【最もよく利用するファッションブランド】
ファストファッションブランド
〈10代男性〉76.2%〈10代女性〉59.5%〈20代男性〉74.1%〈20代女性〉68.9%
続いて、最もよく利用するファッションブランドを尋ねたところ、「ファストファッションブランド」と回答した人は男性では7割以上、10代女性では約6割、20代女性では約7割となりました。
さらに、「ファストファッションブランド」と回答した人を対象に、その理由を尋ねると、
安くて質が良い。シンプルなものが多いから他店で買ったものと合わせやすい。同じようなデザインでも生地が少し違ったり、首元が少し違うなど自分好みのものが選べる(19歳女性)
値段が高くはないし、近所に店舗があってフラッと行けるから(25歳男性)
安いのに可愛いものがたくさんあり、流行のものなので次の年に着れなくてもまあいいやという気持ちになるから(22歳女性)
と、安いのに品質が高いとコストパフォーマンスの高さを評価する声や、シンプルなデザインが着回しがきくという意見が挙がりました。
また、男性からは近所に店舗がたくさんあり気軽に行きやすいという声が目立ち、女性からは価格が安価なため早いスパンで変わってしまう流行アイテムを購入しやすいという意見が目立ちました。
ファッションアイテムを捨てるタイミング
【ファッションアイテムを捨てるタイミング】
〈10代〉
1位:痛んだりへたってきたら 50.9%
2位:サイズが合わなくなったら 45.3%
3位:汚れが目立ってきたら 44.3%〈20代〉
1位:痛んだりへたってきたら 59.1%
2位:汚れが目立ってきたら 52.6%
3位:一定期間着用したら 29.0%
最後に、ファッションアイテムを捨てるタイミングを尋ねたところ、「痛んだりへたってきたら」と回答した人が性年代問わず最も多く、10代では約半数、20代では約6割という結果になりました。
また、10代は成長過程ということもあり体型の変化が大きいことから、「サイズが合わなくなったら」という回答が多く、45.3%となりました。
早いスパンで買い替える前提で購入するファストファッションと若年層の相性はいいと言えそうです。
ファストファッション あとがき
以上、ファストファッションに関する調査結果をご紹介しました。
下部の集計データダウンロードより、各項目の男女別集計結果や記事中データ以外にも「ファッションに関する情報の収集方法」「ファッションアイテムを選ぶ際に重視するポイント」「ファッションアイテムを売った経験」「ファッションアイテムを捨てずに売る状況」など詳しい回答結果ご覧いただけます。
また、記事内で記載した性別や年代別のデータ以外にも、学生・社会人別に集計したデータをご覧いただけますので、併せてご参照ください。
*調査結果から、本調査内容を転載・ご利用いただく場合は、弊社サービスのクレジット
「TesTee(テスティー)調べ:https://www.testee.co」の表記をお願いします。
■調査期間:2019年3月12日(火)
■調査項目
<基本情報> ファストファション利用率/ファッションアイテムの購入頻度/ファッションに関する情報の収集方法/情報収集に使用するSNS
<経験者情報>利用経験のあるファストファッションブランド/ファストファッションで購入するアイテム/ファッションアイテムの売り方