【20代男女2,905名対象】仮想通貨に関する調査

【20代男女2,905名対象】仮想通貨に関する調査

最近の若者にスポットを当てた若年層リサーチ結果を発信する「TesTee Lab!」にて

昨今話題となっている「仮想通貨」に関して、20代の男女2,905名(20代男性1,041名、20代女性1,864名)を対象に調査を実施しました。

 

仮想通貨の認知度や保有率、未来予想など調査の結果をご覧ください。

「仮想通貨」認知度

まず、「仮想通貨を知っていますか?」と聞きました。

「知っている」と回答した人は20代男性で53.6%、20代女性で38.8%となり、20代男性の半数以上、20代女性の約4割が「仮想通貨」を認知していることが判明。また、「聞いたことはあるが詳しくは知らない」と回答した人は20代男性で28.0%、20代女性で38.3%となりました。

20代男女の約8割が「仮想通貨」という言葉を知っている、もしくは聞いたことがあると判明しました。

「仮想通貨」保有率

次に、「仮想通貨を知っている」と回答した人を対象に、仮想通貨の保有に関して調査しました。

「保有している」と回答した人は20代男性で15.7%、20代女性で9.3%となりました。

認知率と同じく保有率も女性に比べて男性の方が多いことが判明しました。

また、「保有したいが方法がわからない」と回答した人は20代男性で16.5%、20代女性で9.0%、「興味はあるが保有したいとは思わない」と回答した人は20代男性で35.4%、20代女性で37.7%となりました。保有願望の有無はあるもの、ミレニアル世代のおよそ半数は仮想通貨に興味・関心を寄せていることが垣間見える結果となりました。

 

仮想通貨保有者を対象に「いつ頃から保有していますか?」と聞いたところ

男女ともに「2017年」との回答が最も多く、20代男性で38.6%、20代女性で37.3%となりました。また、、20代男性の30.7%、20代女性の35.8%は「2015年以前」と回答し、3年以上前から保有している人も多いことがわかりました。

20代男性の約6割、20代女性の約5割が去年から今年にかけて仮想通貨を保有したということも判明しました。

「仮想通貨」情報収集源

続いて、仮想通貨を「知っている」もしくは「聞いたことがある」と回答した人を対象に「仮想通貨をどこで知りましたか?」と聞きました。

仮想通貨保有者の結果を見ると、最も多かった回答は20代男性で「友人・知人」が34.1%、20代女性で「TV番組」が40.3%となりました。

20代女性においても「友人・知人」との回答が32.8%で第2位にランクインしていることから、仮想通貨をすでに保有している人は「友人・知人」経由で情報を入手した人が多いと言えそうです。

一方、「聞いたことはあるが仮想通貨を保有していない」20代男女においては、ともに第1位が「TV番組」、第2位が「TVCM」、第3位が「SNS」となりました。テレビによる波及効果の大きさが伺えます。他にも「大学の講義」や「新聞」「雑誌」で仮想通貨を知ったという回答も挙がりました。

ブロックチェーン技術の躍進。「フィンテックに期待」

仮想通貨保有者を対象に、「”ブロックチェーン技術“は今後どの分野で躍進していくと思いますか?」と聞きました。

20代の男女ともに「銀行・資産運用」が第1位となり、20代男性で64.8%、20代女性で56.7%

第2位は「決済・通貨・送金」となり、20代男性で50.0%、20代女性で34.3%

第3位は「EC(ネット上の商取引)」となり、20代男性で37.5%、20代女性で17.9%という結果になりました。

他にも、「個人情報管理」や「トークンの販売、資金調達」「IoT」という回答も挙がりました。

仮想通貨保有者の多くは、フィンテック(金融IT分野)におけるブロックチェーンの技術の応用に期待を寄せていることが伺えます。

決済方法としての仮想通貨。その未来は…?

最後に、仮想通貨を「知っている」もしくは「聞いたことがある」と回答した人に、「仮想通貨は決済方法として日本でも広まるか」について予想してもらいました。

「(広まると)思う」と回答した人は20代男性で45.3%、20代女性で36.2%

「(広まると)思わない」と回答した人は20代男性で54.7%、20代女性で63.8%となりました。

女性に比べて男性の方が、「仮想通貨決済」は広まっていくと考えているようです。

 

そこで、「仮想通貨が日本でも決済方法として日本でも広まると思う/思わない」と回答した人それぞれにその理由を聞きました。

【「広まると思う」回答者】

キャッシュレス化の一つとして広まると思う 21歳男性

若い世代で流行っていて手軽なのでこれから広まりそう。 27歳女性

ネット取引が増え万国共通の貨幣決済が必要となるから。 29歳男性

海外からの観光客へ向けた決済方法として 24歳男性

電子端末で全てを賄える時代になってきたため 26歳女性

他にも「芸能人が使っている」「テレビでよく見る」「関連書籍を多く見かける」など、日常で目にする機会が増えていることを理由に挙げる声や、一時の流行ではなく「キャッシュレス化社会」を肌で感じているミレニアル世代の期待の声が多く挙がりました。

その一方、

【「広まると思わない」回答者】

仮想通貨について知識を正しく持ってる人が少ないから 26歳女性

現金の信用度が他国に比べ高いから 20歳男性

少子高齢化の日本では流行らなさそう 22歳女性

法律整備されてないし、仕組みにまだ穴がありそう 29歳女性

電子決済が広まっていない現状で、更に信用度の低い仮想通過が広まるとは思えない。 26歳男性

日本における仮想通過の信用度の低さを挙げる声が多く、他にも「ニュースでのマイナスイメージが根強い」「法整備(インフラ)が追いついていない」という回答が挙がりました。

最近では様々な決済方法が運用され始めていますが、少子高齢化社会の日本においては地方の小売店や高齢者への浸透に時間がかかると考えている人が多いことも伺えました。

まとめ

以上、20代の仮想通貨に関する調査結果をご紹介しました。

 

2018年に入ってからニュースやTVCMで見かける機会が増えた「仮想通貨」。

今回の調査では、仮想通貨の認知度や実際の保有率、仮想通貨に対する考えなどミレニアル世代の価値観を読み取ることができました。

 

個人的には、仮想通貨の基幹として利用されているブロックチェーン技術は、金融分野のみならず医療分野やIoT、情報管理など多岐に渡って活用され、人々の生活に組み込まれていくと感じています。

通貨の変容然り、世界規模での技術革新が起こる中、今後どのようなモノ・コトが生まれるか楽しみです。

 

引き続き、ミレニアル世代の意識や動向を追っていきたいと思います!

 

*本調査内容を転載・ご利用いただく場合は、弊社サービスのクレジット

「若年層調査のTesTee(テスティー)調べ:https://testee.co/」の表記をお願いします。

*仮想通貨(暗号通貨)は「仮想通貨」と統一表記しています。

*本記事内での「仮想通貨」の定義は新資金決済法第2条第5項に基づいています。

*本記事内での「フィンテック」の定義は、金融とITを掛け合わせた造語「ファイナンス・テクノロジー」の略称です。

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調査期間:2018年2月5日(月)〜7日(水)

調査対象:20代 / 男女 / 自社モニター会員

割付方法:2,905サンプル(20代男性 1,041サンプル、20代女性 1,864サンプル)

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このように、弊社のプラットフォームでは、豊富な若年層モニターに対してリサーチやPRを行うことが可能です。

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