若年層リサーチ結果を発信する「TesTee Lab」では、今までは調査記事を中心に記事を公開してきましたが、その中でリサーチについてのご質問を数多く寄せられてきました。
今回は、ネットリサーチを依頼する前に自身で確認すべき項目のひとつである「アプリリサーチ」について解説していこうと思います。
アプリリサーチとは
「アプリリサーチ」と検索しても、「アプリリサーチ」が一体何を指し、どのようなことができるの調査なのかを説明しているサイトはなかなかありません。
そもそも「アプリリサーチ」という言葉はまだ一般的ではありませんが、今回ご紹介する「アプリリサーチ」では
①特定スマホアプリに対する調査(例:認知度や利用率など)
②アプリを利用して行う調査
上記の2つを指します。
今回メインで扱うのは①特定スマホアプリに対する調査についてですが、②アプリを利用して行う調査に関しても詳しくご説明したいと思います。
特定スマホアプリに対するリサーチとはどのようなことができるのか
特定スマホアプリに対する調査の大きなメリットとしては
・リーチが難しい属性への調査ができる
・定量データと定性データを同時に調査できる
という点があります。
アプリのインストール数や、DAUの数値などの定量的な情報は調査会社に依頼しなくてもある程度解析ツールの利用などにより自社で把握することができますが、特定スマホアプリに対してリサーチを行うことで「課金経験のあるユーザー」など通常リーチが難しいとされる属性への調査が可能になります。
また、アプリに対する満足度やNPS®などの定性的な情報と行動データを掛け合わせることによって、行動に至った原因や理由を明らかにすることにも繋がります。
さらに、アプリリサーチを依頼することで、自社のアプリ使用者に対する調査だけでは不可能な競合他社との比較を行うことなども可能です。
アプリリサーチを行うことで、アプリの改善や競合との差別化、施策の決定の補助に役立つと言えるでしょう。
アプリを利用した調査とは
上記では、①配信されているスマホのアプリに対する調査のご説明をしました。
続いて、②アプリを利用して行う調査のご説明をしていきます。
アプリを利用した調査は、webサイトを利用した調査と同様インターネットリサーチのひとつですが、その調査方法や特徴には大きな違いが見られます。
まず、アプリを利用した調査とは、スマートフォンを所持していて、調査会社などが運営するアプリをダウンロードしているユーザーに対してアンケートを配信することを指します。
現在はスマートフォンの普及率が非常に高く、ユーザーは常に身近にスマートフォンを所持していることから、アプリリサーチはアンケートの回収が非常に早いと言えます。
その手軽さから回収速度や回収数は上がりますが、不真面目な回答をするユーザーも現れやすいというデメリットもあります。
調査会社を選ぶ際には、そのようなユーザーを排除するための対策が講じられているかどうかを確認することが重要です。
また、アプリを利用して行う調査の強みとして、一般的にリサーチ市場において回収しづらいとされている10代や学生層といった若年のパネルが集まりやすいという点もあります。
回収したいセグメントの属性と回収方法の親和性を考えて調査会社を見極めることも重要と言えます。
10代1,000名の回収が1時間の調査会社!?品質管理も万全
アプリリサーチ あとがき
アプリリサーチという言葉や特定のスマホアプリに対する調査は今はまだ一般的ではありません。
しかし、特定のスマホアプリに対して調査を行うことでユーザーの定性的な意見を聞くことができ、アプリの弱みや改善点を把握することが可能となります。
リサーチをご検討されている方は、是非お問い合わせ下さい!
注:NPS®は、ベイン・アンド・カンパニー、フレッド・ライクヘルド、サトメトリックス・システムズの登録商標です。