飲食店検索サービスに関する調査【前編】

若年層リサーチ結果を発信する「TesTee Lab」にて、男女16,007名(10代6,542名、20代4,261名、30代以上5,204名)を対象に飲食店検索サービスに関する調査を実施しました。

前編では、飲食店検索において主要4サービスにあたる「食べログ」「ホットペッパーグルメ」「ぐるなび」「Retty」について、リサーチしました。

各サービスの利用率や飲食店検索に関して重視する点、WEB/アプリ利用比較など調査の結果をご覧ください!

飲食店検索サービスに関する調査【中編】ならびに飲食店検索サービスに関する調査【後編】と併せて御覧ください。

飲食店検索サービスにおける利用経験率は「食べログ」がトップに

まず男女16,007名を対象に、飲食店検索サービスの利用経験について調査しました。

※以下、4つの飲食店検索サービスはWEB版、アプリ版の両方を含みます。

飲食店検索サービス利用経験比較<男女16,007名(10代6,542名、20代4,261名、30代以上5,204名)>

その結果、「食べログ」利用経験者が最も多く、10代で36.3%、20代で61.9%、30代以上のうち52.6%となりました。

年代で見ると、「食べログ」「Retty」「ホットペッパーグルメ」の利用経験率では20代が最も高く、「ぐるなび」の利用経験率は、年代が上がるにつれ高くなる傾向が見られました。

また、いずれのサービスにおいても男性よりも女性の利用経験率の方が高いこともわかりました。

そこで、4サービスのうちいずれかを利用したことがあると回答した10,146名を対象に、直近1年以内に利用した飲食店検索サービスついて尋ねました。

飲食店検索サービス直近1年以内利用経験比較<飲食店検索サービス利用経験者10,146名(10代3,216名、20代3,312名、30代以上3,618名)>

上述した利用経験率と同様に、直近1年間の利用経験においても「食べログ」利用率が最も高く、飲食店検索サービス利用経験者のうち60.4%となりました。

次いで「ホットペッパーグルメ」が44.5%、「ぐるなび」が35.0%、「Retty」が11.2%という順になりました。

年代に関しても利用経験と同様の動きを見せており、「ぐるなび」以外の3サービスに関しては20代が最も利用し、「ぐるなび」は年代が上がるにつれ利用率が高まっています。

男女別で見ると、「食べログ」「ぐるなび」「Retty」は男性の利用比率が、「ホットペッパーグルメ」は女性の利用率が高いこともわかりました。

 

各サービス利用者の他サービス併用率は・・・?

ここからは、直近1年以内に4つの飲食店検索サービスのうちいずれかを利用したと回答した人を対象に調査を進めていきます。

まず、他3サービスとの併用率について深掘り調査しました。

飲食店検索サービス併用率比較<飲食店検索サービス直近1年以内利用者8,843名(10代2,802名、20代2,955名、30代以上3,086名)>

「Retty」利用者の併用数が最も多く、平均2.2個の飲食店検索サービスを併用していることがわかりました。

逆に最も併用数が少なかったのは、「食べログ」利用者で併用サービスは平均1.0個となりました。

また、「ぐるなび」および「Retty」利用者においては「食べログ」併用率が約8割と高かったのに対し、「ホットペッパーグルメ」利用者の「食べログ」併用率は6割以下となりました。
そこで、「ホットペッパーグルメ」を直近1年間に利用している人を対象に、その他サービスよりも「ホットペッパーグルメ」を中心に利用する理由について尋ねると、「特典・クーポンの豊富さ」という意見が多く見られました。

ホットペッパーグルメを中心に利用する人は、他サービスよりもクーポンを重視する人が多いのでしょうか?

次章では飲食店検索において重視する点を探っていきます。

 

店舗探しで気にする点は「店舗情報」と「ユーザー投稿」

「飲食店を探す際に重視するポイント」について尋ねました。

飲食店検索時に重視する点<飲食店検索サービス直近1年以内利用者8,843名(10代2,802名、20代2,955名、30代以上3,086名)>

最も重視するポイントは男女ともに「価格帯」で全体の76.2%となりました。次いで「口コミ」が57.5%、「メニューの数・種類」が51.9%となりました。

また「写真(メニュー)」という回答においては男女間で特に差異が見られ、男性は41.9%で第5位、女性は58.8%で第3位という結果になりました。

さらに、各サービスの利用者ごとに重視するポイントを比較しました。

利用サービス別飲食店検索サービス重視点<飲食店検索サービス直近1年以内利用者8,843名(10代2,802名、20代2,955名、30代以上3,086名)>

4サービスの利用者共通で第1位は「価格帯」、第2位は「口コミ」となりました。
3位以降は差異が見られ、「ぐるなび」「ホットペッパーグルメ」では「メニューの数・種類」が3位となり、「食べログ」「Retty」では「写真(メニュー)」が3位という結果でした。

5位については、「食べログ」「ぐるなび」「Retty」では「店舗への交通の便」、「ホットペッパーグルメ」では「クーポン」がランクしています。

これらの結果から、「価格」「メニュー」「アクセス」といった「店舗情報」のみならず、「口コミ」「写真(メニュー) 」といった「ユーザー投稿」を重要視する人が多いと予想されます。
情報の共有をしてくれるロイヤリティの高いユーザーの数が「サービス選び」に大きく寄与すると言えそうです。

 

アプリ利用率第1位はホットペッパーグルメ!

飲食店検索サービスを利用する際、WEB版とアプリ版のどちらを使っているかを調査しました。

飲食店検索サービス別WEB/アプリ利用率<飲食店検索サービス直近1年以内利用者8,843名(10代2,802名、20代2,955名、30代以上3,086名)>

4サービス共通でWEB版を利用する人のほうが多い結果となりました。男性は女性に比べてアプリ利用率が高いこともわかりました。

アプリ別で見ると「ホットペッパーグルメ」がサービス利用者の中でのアプリ利用者の占める割合が高く、「ホットペッパーグルメ」利用者の男性のうち半数近くは、アプリを利用していることがわかりました。

また、「Retty」では男性利用者におけるアプリ利用率が高く、特に10代ではWEB利用者が60.8%、アプリ利用者が59.0%とほぼ均衡した比率となっています。

「ぐるなび」では男性利用者の4割以上がアプリを利用している一方で、女性利用者のアプリ利用率は4サービスの中で最も低い結果となりました。

「食べログ」では直近1年間における利用率が最も高かった一方で、サービス利用者の中でアプリ利用者の占める割合が4サービスにおいて最も低いことがわかりました。

WEB版とアプリ版でどのような違いがあるのでしょうか?
次回の「飲食店検索サービスに関する調査【中編】」では「食べログ」のWEB版ユーザーとアプリ版ユーザーに焦点を当てて分析していきます。

 

まとめ

以上、飲食店検索サービスに関する調査結果をご紹介しました。

ユーザーは飲食店検索サービスを利用する際、店舗情報に加えてユーザー投稿を重視していることから、ユーザー行動の活性化がサービス運営において重要であることがわかりました。

中編では「食べログ」のWEB版とアプリ版のサービス比較を、後編では「食べログ」のサービスNPS®をメインに記事を紹介していきます。

飲食店検索サービスに関する調査【中編】

飲食店検索サービスに関する調査【後編】

注:NPS®は、ベイン・アンド・カンパニー、フレッド・ライクヘルド、サトメトリックス・システムズの登録商標です。

*調査結果から、本調査内容を転載・ご利用いただく場合は、弊社サービスのクレジット
「TesTee(テスティー)調べ:https://www.testee.co」の表記をお願いします。

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調査期間 :2018年11月21日(水)〜 11月26日(月)
調査対象 :10代以上/ 男女 / 自社モニター会員 
割付方法 :16,007サンプル(10代男性3,434サンプル、10代女性3,108サンプル、20代男性2,124サンプル、20代女性2,137サンプル、30代以上男性2,631サンプル、30代以上女性2,573サンプル)

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