知らないと損?!パネル市場調査の活用方法と実施時の注意点!

市場調査 入門

若年層リサーチ結果を発信する「TesTee Lab」では、今までは調査記事を中心に記事を公開してきましたが、その中でリサーチについてのご質問を数多く寄せられてきました。

今回は、市場調査実施を検討されている方や市場調査にご興味がある方に向けて、なかなか知ることができないパネル調査の活用方法と調査を実施する際の注意点について解説していこうと思います!

パネル調査ってなに?

パネル調査とは、調査対象者を固定して長期間にわたって行う調査のことを指します。

これは、単発で回答者を固定して調査を行う市場調査とは異なり、時間の経過によって回答がどう推移していくのかを分析する際に効果的な調査となります。

さらに、パネル調査における回答者は、事前に年齢や地域、性別などのユーザー情報が事前に把握されていることが多いため、セグメントを設定しユーザーを特定しやすくなります。そのため、無駄な質問を削ることができ、効率よく調査をすることができるというメリットがあります。

パネル調査の活用方法

(1)ニーズを知る

自社のある商品を買ってくれた人には、その商品の使用頻度や満足度などを調査し、まだその商品を買ったことがない人には今後購入する予定があるかどうかを調査します。

そしてその調査結果により、自社商品のニーズや市場動向を知ることができ、その商品で競っていけるのか、またどこに対して売り出していけばいいのかなどの計画を立てることができるようになります。

(2)事業計画を立てる

例えば自社の商品を購入した人がどのくらいの頻度でそれを購入しているか、または買い換えているかなどを分析することで、次の新商品リリースのタイミングを計ったりすることができます。

つまり、パネル調査をすることで自社が次に踏むべきステップ、または中長期的にどうしていくかなどの計画を立てることに役立てることができるんです。

(3)広報戦略を立てる

また、パネル調査を行うことによって「自社商品に関してどれほど認知しているか」や「どこで自社商品のことを知ったのか」など、自社商品・サービスの認知度を確かめることができます。

そしてそのパネル調査の結果をもとに、これからどこをプラットフォームとしてどのセグメントに対して広報していくか、またどのようにブランディングしていくかなどの広報戦略を練ることができるんです。

パネル調査実施の前に知っておくべき注意点!

パネル調査は、同じ調査対象者に長期間にわたって繰り返しアンケートを行うため、時系列的な推移を分析することができる一方で、繰り返しアンケートを取ることによって回答者の負担が大きくなってしまうというデメリットも存在します。そして回答者の負担が大きくなると、回答中に離脱してしまう人が増えてきます。

そうなると、回答結果に偏りが出てきてしまう可能性があります。そのため、回答者に負担をできるだけ感じさせないように重要度の低い無駄な質問を削っていき、できる限り回答する回数が少なくて済むように調査票を設計する必要があるんです。

また、パネル調査は一定期間に繰り返しアンケートを行うため、その分の時間と工数を要します。そのため、結果が出るまでには少し時間がかかるということを理解しておく必要があります。

さらに、調査会社によってパネルの質が異なるため、必ず調査を依頼する前にその調査会社に問い合わせ、行いたい調査に適したパネルが存在するかを事前に確認しましょう。そして、その上でいくつかの会社を比較検討してから依頼をするようにしましょう!

あとがき

弊社ではパネル調査をする前に丁寧にヒアリングを行い、ご依頼者様にとって最も効率のいい調査項目を作成します!まずは、お気軽に弊社までお問い合わせ下さい!