地図アプリに関するNPS調査【iPhoneユーザー4,219名対象】

地図アプリに関する調査【iPhoneユーザー4,219名対象】

若年層リサーチ結果を発信する「TesTee Lab」にて、iPhoneユーザー男女4,219名(10代1,335名、20代1,333名、30代以上1,551名)を対象に地図アプリに関する調査を実施しました。

地図アプリ利用率や、メインで利用しているアプリのNPS®調査など地図アプリに関する調査の結果をご覧ください!

NPSとは(参照【アプリリサーチ第一弾】レシピアプリに関する調査)

地図アプリ利用者は7割以上、iPhoneユーザーでも【Google マップ】が一番人気に

まず、地図アプリの利用率を調査しました。

地図アプリ普及率調査性年代別

その結果、10代の74.8%、20代の77.0%、30代以上の69.6%が地図アプリを「利用している」と回答、全体での利用率は73.6%と7割を超えることがわかりました。

次に、地図アプリを利用していると回答した人を対象に「利用している地図アプリ」を全て聞きました。

利用地図アプリ種類調査性年代別

各年代において最も利用されていたのはGoogle マップで全体の利用率は77.5%となりました。

次いで、Apple純正アプリであるマップ(以下、マップ)が40.3%、Yahoo!MAPが17.5%、NAVITIMEが11.6%となりました。

Google マップがどの年代でも利用されている一方で、10代、20代の若年層ではマップの利用率が高く、年代が上がるにつれてYahoo!MAP利用者の割合が高くなっていることが伺えます。

さらに、これらの中で最も頻繁に利用している地図アプリ(以下、メインで利用している地図アプリ)を調査しました。

メイン利用地図アプリ種類調査性年代別

メインで利用しているアプリでもGoogleマップが1位になりました。

地図アプリの保有率の高さに比例して、Google マップ、マップがその他の地図アプリを引き離して利用率が高いことがわかりましたが、30代以上男性ではYahoo!MAPが2位という結果となりました。

また、上位4アプリのいずれかをメインで利用している人を対象に、何種類の地図アプリを利用しているかを調査しました。

メイン利用アプリ別地図アプリ所持数調査

Yahoo!MAPやNAVITIMEをメイン利用している人は、マップやGoogleマップをメイン利用している人に比べ、他の地図アプリも利用している場合が多いことがわかりました。

続いて、メインで利用している地図アプリに関してどのような点を重視しているのか、「Yahoo!MAP、NAVITIME、マップ」の3つの地図アプリを対象にNPS調査を実施しました。

【Yahoo!MAP】ではドライバーの支持者が多数

Yahoo!MAPをメイン利用していると回答した人を性年代別に見ていきましょう。

Yahoo!MAPメイン利用率調査性年代別

Yahoo!MAPにおいては、年代が上がるにつれ、メインでの利用率が高くなっています。

そして、Yahoo!MAPについてNPS調査を実施しました。

Yahoo!MAPNPS調査性年代別

20代女性では、20.0とかなり高いNPSが出た一方で、メイン利用率の最も高かった30代以上男性セグメントでは-9.5と、やや低い結果となりました。

さらに、それぞれの評価者に理由を尋ねました。

<推奨者>

オービスの位置も教えてくれる。渋滞を避けるルートも教えてくれる。高速での説明が丁寧。(10点 36歳 女性)

ヤフーのIDでログインすると渋滞も加味してくれる。最新の地図が使える。(10点 39歳 男性)

<中立者>

遠い所でも下道と高速のそれぞれのパターンがあり、渋滞の程度も分かるのでいい。(8点 28歳 男性)

出発地点から目的地までの経路がわかりやすく、渋滞も加味して時間を出してくれるので、スケジュールが立てやすい。(8点 39歳 男性)

雨雲レーダーも見れてとてもいい 電車やバスも時間が出るから良いが少し見づらいから(8点 17歳 女性)

<批判者>

薦める程わかりやすい訳ではないが、自分的に見やすいだけ。(5点 32歳 女性)

上手く使いこなせていないから(5点 27歳 女性)

推奨者からは、運転時のナビの使いやすさや利便性などが高評価の理由として挙がりました。

一方で、中立者と批判者からは、多機能性による使いにくさがマイナスポイントとして挙がりました。

ここで、日常的に運転をすると回答した人のYahoo!MAP利用率、メイン利用率と地図アプリ利用者全体でのYahoo!MAP利用率、メイン利用率を比較しました。

自動車利用者Yahoo!MAPメイン利用率調査性年代別

※()内表記は地図アプリ利用者全体におけるYahoo!MAP利用者/Yahoo!MAPメイン利用者を表しています。

地図アプリ利用者全体と比較すると、ほとんどの性年代で自動車利用者におけるYahoo!MAP利用者の割合が大きくなっています。

高評価者の意見や、運転者-全体平均間での利用増減から、Yahoo!MAPの強みは「運転時の利用」と推察できます。

【NAVITIME】メイン利用者は地図アプリ利用頻度が高い

続いて、NAVITIMEをメイン利用していると回答した人を性年代別に見ていきましょう。

NAVITIMEメイン利用率調査性年代別

男性より女性のほうがやや利用率が高いことがわかりました。

NAVITIMEでも同様にNPS調査を行いました。

NAVITIMEメイン利用者NPS調査性年代別

NAVITIMEでは30代女性を除いた性年代でNPSがプラス域と、高い結果となりました。

どういった点が評価されているのか、それぞれの評価者に理由を尋ねました。

<推奨者>

時間や乗り換えなど細かいし乗り換えのホームまで書かれていて迷わないから。(9点 17歳 女性)

日常生活ですごく便利で電車などを使うときに毎回使っていてとても素晴らしいからです。(10点 15歳 女性)

<中立者>

小さい文字の時刻表をわざわざみなくても、電車の時間がわかるから。(8点 36歳 女性)

経路が見やすくて良いが、メジャーな路線でないとダイヤ改正になかなか対応してくれない。(8点 39歳 女性)

<批判者>

わかりやすいと思う。月額料金をプラスした時の機能が、無料でも使えるならもっと強く勧めると思う。(6点 37歳 女性)

情報量が多い。(6点 18歳 男性)

課金が必要な項目があるから。全部無料だったらいいなと思う。(6点 38歳 女性)

ポジティブな意見では、電車利用の際に重宝するという意見が多く見られました。

一方、ネガティブな意見では、有料機能を無料でも利用できるようにしてほしいという意見が挙がりました。

また、NAVITIME利用者にマップアプリ利用頻度を尋ねると以下のような結果になりました。

<NAVITIMEメイン利用者のマップアプリ利用頻度>

ほぼ毎日利用する:21.4%

1週間に1回:34.2%

1週間に数回:37.6%

それ以下:6.8%

「ほぼ毎日利用する」選択者が全体平均で8.0%であるのに対し、NAVITIMEをメインで利用している人では21.4%と、全体と比較してもかなり利用頻度が高くなっています。

【マップ】Apple純正地図アプリの推奨理由はシンプルさ

最後に、マップをメイン利用していると回答した人を性年代別に見ていきましょう。

Appe純正マップメイン利用率調査性年代別

マップは、10代における利用者が約3割いるのに対し、年代が上がるにつれて利用率が下がっていることがわかりました。

そして、マップのメイン利用者を対象にNPS調査を行いました。

Appe純正マップメイン利用者NPS調査性年代別

マップ利用者では、年代が上がるにつれNPSも減少傾向にあるようです。

評価の理由を詳しく聞きました。

<推奨者>

簡単に使えるし無駄な機能などもなく道案内もできるから (10点 17歳 女性)

簡単に利用できて、最短距離を示すと同時にバスだといくらくらいで乗れるなど、いろんな情報を教えてもらえるから (10点 18歳 女性)

車の移動も徒歩の移動電車の移動まで全てが1回で出てくるのがよかったのと、他のアプリを使う時は起動までの時間が長かったりするのが嫌で、iPhoneのマップは比較的にすぐ開けるイメージがあるので (10点 19歳 女性)

推奨者においては、「シンプルで使いやすい」「目的地選択の段階で車や電車の選択肢が出る」という意見が多く集まりました。

<中立者>

使いやすいが建物の情報が少なく曲がるタイミングが分かりづらい。 (7点 28歳 男性)

勧めたいけど たまに住所を入れても 新しい家などは、少し違う場所に案内されたりする。他のナビは使ったことがないからわからないが 走行してるよりナビのスピードが遅くて、道を通り過ぎたりしてしまうのが 困る。 (7点 39歳 女性)

使いやすいがルートの候補数が少ない (8点 28歳 男性)

中立者においては、推奨者と同様に「シンプルさ」が良い点として挙がった一方で、「ルート候補」「位置情報精度」に不満を感じていることがわかりました。

<批判者>

ピン留め機能がないから微妙 (6点 19歳 女性)

ナビゲーションはわかりやすいが、道順を変えた時の対応が遅いため (5点 19歳 女性)

iPhoneが向いている方向に矢印が出るので方向音痴でもわかりやすい。 道路を反対側に渡った方がいいのかイマイチ判断しかねるときがある。行き先変更時、入力し直しがスムーズににできない。(5点 26歳 女性)

批判者において、やはりシンプルさが好評ですが、「高度な操作」「ナビゲーションのタイムラグ」などが不満として目立ちました。

全体的に見ると、「シンプルさ」「使いやすさ」を特に重視する人ではマップの評価は高くなり、「位置情報精度」「ナビゲーションの多様性」を重視する人では、評価がやや低くなる傾向が伺えます。

各地図アプリ利用率詳細

最後に、今までの利用アプリ、メイン利用アプリ、各メインアプリでの利用頻度について、それぞれ詳細を画像にまとめました。

利用上位4アプリ詳細

地図アプリ利用率上位4アプリ利用率調査性年代別

メイン利用上位4アプリ詳細

地図アプリ利用率上位4アプリメイン利用率調査性年代別

各メインアプリでの利用頻度詳細

地図アプリ利用率上位4アプリメイン利用者別利用頻度調査

まとめ

以上、地図アプリに関する調査結果をご紹介しました。

性年代の利用率やNPS調査をすることで、よく利用する移動手段によって使い分けている様子が伺えました。

NPS調査は、定量的に数値化できるというメリットの他にも、自由回答から、強み・弱みの分析を行えるため、サービスを分析する際には非常に有用です。

注:NPS®は、ベイン・アンド・カンパニー、フレッド・ライクヘルド、サトメトリックス・システムズの登録商標です。

*本調査内容を転載・ご利用いただく場合は、弊社サービスのクレジット
「TesTee(テスティー)調べ:https://www.testee.co」の表記をお願いします。

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調査期間 :2018年8月16日(木)〜8月17日(金)
調査対象 :10代以上 / 男女 / 自社モニター会員 / iPhoneユーザー
割付方法 :4,219サンプル(10代:1,335サンプル、20代:1,333サンプル、30代以上:1,551サンプル)

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このように、弊社のプラットフォームでは、豊富な若年層モニターに対してリサーチやPRを行うことが可能です。

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