5月なのに汗が止まりません。
暑い日には熱中症対策をしっかりしないと危ないですよね。
そこで、今回はスポーツ飲料について「ポカリスエット」と「アクエリアス」を中心にスポーツ飲料について若年層男女8,033名(10代:3,281名、20代:4,752名)を対象に自主調査を行いました。
「スポーツ飲料」についての調査レポートをご覧ください!
目次
スポーツ飲料認知度調査
<スポーツ飲料普及率>
まず、「スポーツ飲料の普及率」について調査しました。
10代、20代ともにおよそ9割の人がスポーツ飲料を「飲んだことがある」と回答しました。
<種類別飲用率>
どのようなスポーツ飲料を飲むのでしょうか。
「スポーツ飲料を飲んだことがある」と回答した人を対象に「飲用経験のある商品」を調査しました。
「ポカリスエット」が95.6%で1位、「アクエリアス」が95.3%と微差で2位という結果となり、若年層のほぼ全員がこの2商品の飲用経験があることがわかりました。1位、2位と大きく差をつけながらも次いで「ソルティライチ」が48.6%で3位となりました。
ここからは、スポーツ飲料の中で特に飲用率の高かった「ポカリスエット」と「アクエリアス」に焦点を当てていきます。
ポカリスエット調査
<イメージ調査>
ポカリスエット飲用経験者を対象に「ポカリスエットのイメージ」について自由回答形式で調査しました。
(※多く挙がった回答ほど、文字が大きくなっています。)
最も多く挙がったイメージは「風邪の時に飲む」という回答で、「体調不良時の水分補給はポカリスエット」というイメージが強いことが判明しました。
また「ダンス」や「(CMで使用されている)曲」、「(CMに出演している)タレント名」なども挙がり、CMのイメージが強いこともわかりました。
<購入頻度>
ポカリスエット飲用経験者を対象に購入頻度を調査しました。
1週間に1回以上購入する人は10代で24.2%、20代で18.9%という結果になりました。
イメージ調査の回答とあわせて考察すると、ポカリスエットは習慣的に飲むものという認識があると言えそうです。
<飲用シーン>
ポカリスエット飲用経験者を対象に、「ポカリスエットをどのようなシーンで飲むか」について調査しました。
<10代グラフ>
<20代グラフ>
10代においては、「スポーツ中、スポーツ後」との回答が最も多く71.7%、次いで、「体調を崩している時」で48.7%となりました。
一方20代においては、「体調を崩している時」との回答が最も多く59.3%、次いで「スポーツ中、スポーツ後」で57.6%となりました。
これら以外の飲用シーンについては10代、20代ともに数値、ランキングに同じような傾向が見られました。
<ブランド認知度>
次に、「ポカリスエットの販売元の認知度」について調査しました。
ポカリスエットの販売元は大塚製薬ですが、その事実を認知している割合は10代で17.6%、20代で29.1%であることが判明しました。
アクエリアス調査
<イメージ調査>
アクエリアス飲用経験者を対象に「アクエリアスのイメージ」について自由回答形式で調査しました。
(※多く挙がった回答ほど、文字が大きくなっています。)
「スポーツドリンク」としてのイメージが最も強く、次いで「あっさりしている」という声が多く挙がりました。
また、「アスリート」「スポーツマン」というイメージも見られました。
<購入頻度>
アクエリアス飲用経験者を対象に購入頻度を調査しました。
1週間に1回以上購入する人は10代で25.6%が、20代で18.2%という結果になりました。
アクエリアスもポカリスエット同様に、20代よりも10代の方が飲用頻度は多いようです。
こちらもイメージ調査の回答と合わせて考察すると、アクエリアスも習慣的に飲むわけではなく、スポーツ時の水分補給を目的に飲んでいると言えそうです。
<飲用シーン>
アクエリアス飲用経験者を対象に、「アクエリアスをどのようなシーンで飲むか」について調査しました。
<10代グラフ>
<20代グラフ>
10代、20代ともに「スポーツ中・スポーツ後」という回答が最も多く、10代で76.2%、20代で64.0%となりました。次いで10代は「熱中症対策」41.0%、20代は「体調を崩している時」46.0%との回答が各々続く結果となりました。
<ブランド認知度>
次に、「アクエリアスの販売元の認知度」を調査しました。
アクエリアスの販売元はコカ・コーラですが、その事実を認知している割合は10代で21.6%、20代で31.2%であることが判明しました。
ポカリスエット・アクエリアス比較調査
<飲用頻度の高いもの>
ポカリスエットとアクエリアスの両方を飲んだことがある人を対象に「ポカリスエットとアクエリアスではどちらをよく飲むか」について調査しました。
微差ではありますが10代はアクエリアス、20代はポカリスエットの飲用頻度が高いことがわかりました。
別の角度からも見てみましょう。
<地域別>
地域別では以下のような結果となりました。
ポカリスエット、アクエリアスともにどちらかに票が固まることなく、地域別でも均衡していることがわかりました。
なお、「ポカリスエット」支持者の割合が最も多かったのは「徳島県」63.6%で、「アクエリアス」支持者の割合が最も多かったのは「鳥取県」68.4%でした。
徳島県における「ポカリスエット」支持率の高さは、徳島県が大塚製薬発祥の地ということも関係しているかもしれませんね。
<CMイメージ調査>
最後に、CMで印象に残っているのはどちらかについて調査しました。
10代の63.4%、20代の67.8%と10代、20代ともに6割以上の人が「ポカリスエット」と回答しました。
ポカリスエットのCMは、ダンスを取り入れたり人気アーティストを起用したりと若年層を意識したクリエイティブを積極的に展開しています。上記の結果から、若者の印象に残るプロモーション、ブランディングに成功していると言えそうです。
後記
以上、「スポーツ飲料」についての市場調査についてご紹介しました。
私も「ポカリスエットは風邪の時」、「アクエリアスはスポーツ」というイメージがあり、若年層の意識とずれていなくて安心しました。
弊社のプラットフォームでは、豊富な若年層モニターに対してリサーチやPRを行うことができます。今回の調査の用に一つの商品に絞った調査から、業界・ジャンル全般の調査まで幅広く対応可能です。
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