電子マネーに関する調査【2020年版】

若年層リサーチ結果を発信する「TesTee Lab」にて、10代・20代の男女1,290名(10代男性316名、10代女性315名、20代男性318名、20代女性341名)を対象に電子マネーに関する調査を実施しました。

支払い方法や電子マネーの所持率、利用されている電子マネーの種類など電子マネーに関する調査結果を御覧ください!
※この調査は2016年から定点調査を行っています。
「電子マネーに関する調査」(2016年版)(2017年版)(2018年版)(2019年版

調査データは無料でダウンロードが可能です。ご興味のある方は是非ダウンロードしてみてください!

支払い方法と電子マネーに関する基本調査

まず、支払い方法に関する調査を行いました。

10代、20代の支払い方法

電子マネー調査画像10代〜20代の男女1,290人を対象に支払い方法を聞いたところ、10代・20代共に「現金」と回答した人が多く、10代の第2〜3位は「電子マネー」「キャリア決済」、20代の第2〜3位は「クレジットカード」「電子マネー」と続き、年代別で第1位以下の回答に差があるという結果になりました。

【前回の調査との変化(現金/電子マネー)】

<現金>

 10代 2019年:90.8% → 2020年:90.5%(0.3pt減)
 20代 2019年:90.4% → 2020年:84.8%(5.6pt減)

<電子マネー>

 10代 2019年:38.4% → 2020年:42.2%(3.8pt増)
 20代 2019年:45.3% → 2020年:47.5%(2.2pt増)

2019年の調査から「現金」と「電子マネー」の利用率を比較したところ、現金の利用率は減少傾向にあり、電子マネーの利用率は増加傾向にあることが分かりました。

電子マネーの所持率

次に、電子マネーの所持率について調査しました。

【電子マネー所持率】

<10代>

 利用している          61.6%
 所持しているが利用していない  13.4%
 持っていない          25.1%

<20代>

 利用している          64.9%
 所持しているが利用していない  15.0%
 所持していない         20.1%

電子マネーを利用しているかどうかを尋ねたところ、「利用している」と回答した人は10代では61.6%、20代では64.9%と20代の方が所持率が高いことが分かりました。

【前回の調査との変化】

<電子マネー>

 10代 2019年:65.2% → 2020年:75.0%(9.8pt増)
 20代 2019年:73.5% → 2020年:79.9%(6.4pt増)

※「利用している」「所持しているが利用していない」選択者

所持率も前回の調査と比較したところ、6〜9ptのスコア増加が見られ、年々電子マネーの所持率が上がっていることが分かります。

※「電子マネーを所持していない」と回答した人になぜ電子マネーを所持しないのか、その理由を聞いてみました。より詳細な調査データは無料でダウンロードすることができるので、是非そちらも併せてご覧ください!

電子マネー利用実態

電子マネーについて深堀り調査を行いました。

所持している電子マネー

電子マネー調査画像2電子マネーを利用している・所持していると回答した人を対象に、「所持している」電子マネーを聞いたところ、第1〜4位までランキングが同じという結果になり年代で差が見られたのは第5位のみとなりました。

また、「交通系ICカード」は「一番利用している電子マネー」でも10代・20代共に第1位となりました。

「電子マネー」普及して欲しい?

【「電子マネー」さらに普及して欲しい?】

<10代>

 普及してほしい 81.5%

<20代>

 普及してほしい 81.2%

そして、電子マネーがこれから更に普及してほしいかどうかを尋ねてみました。「普及してほしいと思う」と回答した人は10代では81.5%、20代では81.2%となりました。

電子マネーのさらなる普及への期待が年々高くなっていることから、若年層は電子マネーについて好意的である様子が伺えます。

電子マネー利用に不安がある人は4割

【電子マネー利用に不安は?】

<10代>

 不安がある 42.5%

<20代>

 不安がある 43.0%

同様に、電子マネー利用について不安があるかどうかについて尋ねました。「不安がある」と回答した人は10代では42.5%、20代では43.0%と若干ながら20代の方が電子マネーの利用に不安がある様子が伺えます。

「不安がある」と回答した人にどのような不安か自由回答にて聞いてみました。

使ったという実感がないので使いすぎてしまうこと(16歳 男性)

ワンクリックで購入できるので、衝動買いをしやすくなったり、携帯を無くしたりパスワードを忘れてしまったときが怖いと思う。(19歳 女性)

現金でないとどこか安心できない。電子マネーは財布や携帯を落としたり、無くしたりしたら大変になりそう。(21歳 男性)

自分の利用している電子マネーが使用出来ないお店がまだ多い。(26歳 女性)

お金を使っているという実感が薄く、使いすぎてしまうという意見や情報流出や盗難時の他人の悪用などへの懸念が多く挙がりました。また、利用できない店舗などがまだあることへの不満の声も少なからずあるようでした。

 

※記事内画像「スマートフォン決済」を「キャリア決済」表記に変更しました。(8/13)

あとがき

以上、電子マネーに関する調査結果をご紹介しました。

下部の集計データダウンロードより、記事中データ以外にも「電子マネーアプリ利用率」、「電子マネー利用しない理由」など詳しい回答結果をご覧いただけます。

調査データダウンロード

 

調査データ詳細

■調査期間:2020年7月13日(月)

■調査項目
<全体情報>
直近1ヶ月以内に利用した支払い方法/電子マネー利用・所持率/電子マネー普及希望度/電子マネーへの不安
<電子マネー所持者情報>
電子マネー所持種類/電子マネー利用種類/直近電子マネー発行率/電子マネー発行契機/電子マネー利用場所/電子マネーアプリ利用率
<電子マネー非利用者情報>
電子マネー利用しない理由

*調査結果から、本調査内容を転載・ご利用いただく場合は、弊社サービスのクレジット
「TesTee(テスティー)調べ:https://www.testee.co」の表記をお願いします。