若年層リサーチ結果を発信する「TesTee Lab」では、今までは調査記事を中心に記事を公開してきましたが、その中でリサーチについてのご質問を数多く寄せられてきました。
なので「市場調査入門」では、そんな質問にお答えすべく、リサーチ自体へのご説明をしています。
今回は、ネットリサーチ実施を検討されている方やネットリサーチにご興味がある方に向けて、ネットリサーチのメリット・デメリットとその活用方法について、ご紹介します。
目次
ネットリサーチの5つのメリット
ネットリサーチのメリットとしては大きく分けて5つです。
・結果が出るまでが早い
・回収数が多く、大規模な調査が可能
・ターゲットを絞りやすい
・コストが抑えられる
・多様な調査設計が可能
では、それぞれのご説明をしていきます。
メリット①結果が出るまでが早い
従来の紙や対面での調査では、アンケート配布や回収・集計に莫大な時間がかかっていました。
一方、インターネットリサーチでは、専用のページなどでの回収が主流なので準備や集計にかかる時間はもちろん、回収面でもオンライン上で同時に何人もの回答者の結果を収集することが可能なので、回収時間に関しても圧倒的に従来のアンケートよりも早く実施できます。
「結果を早く出したい」という方にはネットリサーチが有効でしょう。
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メリット②回収数が多く、大規模な調査が可能
「1.結果が出るまでが早い」と似ている特長ではありますが、日本全国いつでも回答できることから、多くの回答者を集めることがネットリサーチでは可能となっています。
一般的には、回答者の母数は300〜400ssが推奨されています。これらをオフラインで集めるのはかなり骨が折れる仕事となるでしょう。
多くの回収数を担保したい場合はネットリサーチを活用するのが良いでしょう。
メリット③ターゲットを絞りやすい
「ターゲットを絞らずにアンケートを開始してしまい、調査結果を見ると元来のターゲットとは別の対象者が大半であった。」
こちらはリサーチのよく起こる失敗例です。
調査を行う前にターゲットを絞っての回収は多くの場合かなり有効ですが、オフラインでの調査の場合、見かけだけで判断するのは不確実です。
その点ネットリサーチでは、自社会員のデータをすでに保有しているので、年齢、性別、地域といった情報はもちろん、必要な情報まで抽出しての回収が可能です。
メリット④コストが抑えられる
一般的なネットリサーチの費用感はやや高めのイメージがあるのではないでしょうか?
たしかに費用単体で見ると金額感としては安くないと思いますが、アンケート作成や回収に要する時間や人件費などを加味すると、ネットリサーチのほうが迅速かつ低コストにて実現できることが多くなっています。
メリット⑤多様な調査設計ができる
実はネットリサーチの一番の強みは多様な調査設計ができるという点です。
ネットリサーチにおいてアンケート内に入れることのできる素材は多く、「動画視聴」「URL遷移」「アプリDL」など様々な調査を実施できます。
さらに単発での調査のみではなく、同一ユーザーに継続的に調査を実施したり、回答者の動向を解析ツールなどを利用してログベースで把握することも可能となっています。
ネットリサーチだからこそ実現できる調査も、多く存在するのです。
ネットリサーチの2つのデメリット
一方でインターネットリサーチにはデメリットもあります。
リサーチネットリサーチのデメリットは以下の通りです。
・回答者の偏りがある
・虚偽回答による信頼性の低下
デメリット①回答者の偏りがある
ネットリサーチでは多種多様な属性の回答者を集めることができる一方で、文字通りインターネットでの回収なのでPCやスマートフォンといった特定デバイス利用者に回答者が偏ってしまいます。
つまりインターネットやスマートフォン利用者以外の回収に関しては、ネットリサーチでの実施は難しいと言えそうです。
例:インターネット利用率→ネットリサーチでは100%となってしまう(インターネット利用者のみが回収対象のため)
デメリット②虚偽回答による信頼性の低下
監視されていたり、対面しているわけではないので、回答内容の信頼性が回答者の善意に依存してしまう傾向もあります。
通常のアンケートでも一般的に1割〜2割程は虚偽/不正回答をしているとされており、ネットリサーチでも例に漏れません。リサーチ全体の抱えるデメリットとも言えそうです。
しかしながら、実はネットリサーチではオフラインでのリサーチよりも回答への信頼性が高いといえる一面もあります。
回答者属性や、虚偽/不正回答の有無など、アンケートパネルのクレンジング・アップデートを定期的に行っている企業が多いのです。
ネットリサーチにおける調査結果の品質を疑っている方も、まずはお話を伺ってみてはいかがでしょうか?
あとがき
以上、ネットリサーチのメリット・デメリットに関してご紹介しました。
メリット・デメリットをしっかりとご理解いただくことが、効果的な調査実施の第一歩だと思いますので、ぜひご参考にしていただければと思います。
リサーチをご検討されている方は、是非お問い合わせ下さい!